四川省成都市でBRT(バス高速輸送システム)に乗ってきた-バスと鉄道のいいとこ取りの次世代交通システム

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中国内陸部有数の大都市である四川省成都市は、中国の他の都市の例外に漏れず、多発する渋滞に悩まされています。

地下鉄は大量輸送・定時運行に優れていて、地上交通にも影響がほぼない理想的な交通手段ですが、問題は費用と工期。

そこで成都市が地下鉄の路線開発と並行していて進めているのが、BRTという名称でも知られるバス高速輸送システムです。

2016年9月に、その成都市BRTに乗ってきました。

BRTとは?

バスと鉄道のいいとこ取りとも言われるBRT(バス高速輸送システム)、Wikipediaではこのように定義がされています。

バス・ラピッド・トランジット(英: bus rapid transit, BRT)とは、バスを基盤とした大量輸送システムである。 日本語ではバス高速輸送システム(バスこうそくゆそうシステム)とも呼ばれる。
出典-バス・ラピッド・トランジット – Wikipedia

BRTは専用の道路(多くは高架道路)を走ることが多いため、渋滞や赤信号による遅延が少なく、時間通りに運行できるのが特長です。

鉄道ほど費用や工期をかけずに、市民のスムーズな移動手段を確保できるとのことで、日本でも多くの自治体などが注目しています。

東日本大震災で被災したJR気仙沼線、大船渡線がBRTで再建されたというニュースも、この名称がよく知られるきっかけになりました。

成都市BRTに乗ってきた

さて、成都に到着した翌朝、宿泊したホテルの前の高架道路の中央を、通常よりも長い車体のバスがかなりのスピードで走っているのが見えました。

これは普通の成都市バス、BRTは上の高架道路を走っている。

現地の友人に聞いてみると、これは「成都市二環路快速公交(成都市二环路快速公交)」、略称BRTという乗り物だとのこと。

「出張先で地元の乗り物に乗ってみる」が趣味の人間としては、何とかして乗る時間を作りたいところ。

今年7月のハルビン出張の際、お隣の吉林省長春市に出かけたついでに、長春のライトレール(LRT)にも乗ってきました。中国で最も早く...

最終日の夜になんとか時間ができたので、近くのスーパーからホテルまで1駅だけ乗ってみることにしました。

上の写真の奥に見える歩道橋のような構造物が、BRTの駅です。

成都市BRTの特徴

百度百科の成都市BRTの項(成都快速公交)によると、成都BRTは以下のような特徴を持つ路線のようです。

  • 運行時間:6:00~23:00

  • ピーク時運行間隔:30秒に1本

  • 最高時速45km/h

  • 始発~終点までの所要時間:66分

  • 車両の長さ:18m

  • 駅のホーム長:48m(2輌のバスが同時に停車可能)

  • ノンステップ乗降口を採用し、ホームとの段差がない

  • ディスクブレーキ、エアサスペンション、自動変速機(AT)を採用

  • 1.2mの幅広の乗降口を左側に2つ設置

  • 地球に優しいCNG(天然ガス)/LNG(プロパンガス)車両

  • 二環路(成都環状2号線)を時計回りに運行するK1線と反時計回りのK2線の2路線

成都市BRTの運賃

百度百科の受け売りはこれぐらいにして、さっそく駅に上ってみましょう。

成都市快速公交(BRT)は全区間2元の単一運賃制で運行されていて、各バス停(というより駅)にはきっぷ売り場(もしくは自動券売機)と自動改札機が設置されています。

通常のバスだと社内で運賃の支払いを行うため、混雑時は乗車に時間がかかることがありますが、BRTは駅設備が整っているので、バスの乗り降りに時間がかからないというのも特長の一つです。

現金でトークンを購入するか、成都市のバス・地下鉄カード(天府通)が利用できます。

成都市バス・地下鉄「天府通」カード

BRTの改札とホーム

成都市BRTの駅の基本構造は、地上1階が入り口、2階が改札、3階が乗降ホームとなっています。

改札にカードまたはトークンをかざして、ホーム階へと上がります。

完全に地下鉄や通勤路線のような景色ですが、ホームに上がると地下鉄の駅のような、高速バス停のような不思議な光景が広がっていました。

プラットホームは半開放の島式になっていて、路面との段差があまりないのが特長です。

そして何よりの違和感が、ホームの前を自動車がビュンビュン飛ばしていること。

この成都市BRTは、車線はバス専用なのですが、「二環路(二环路)」という高架道路の中央車線を利用する形になっています。

BRTの建設を都市内交通の整備と同時に行えば、費用も工期も節約できるという訳です。

そのため、バスレーンの両サイドは通常の高架道路として自家用車・トラックなどが利用しています。

立っている感覚は「駅のホーム」なんですが、その向こう側に見えるのは「高速バス停」の景色。

ちょっと体験したことのない感覚です。

安全対策:ホームドア

とは言え、高速バス停とやはり違うのは、安全対策がしっかりされていること。

ホームにはバスへの乗降時にだけドアが開くホームドアが設置され、利用者が不用意にホーム外に出てしまわないよう対策されています。

ホーム上に係員がいなかったので、ホームドアの開閉は下の改札階で行っているのでしょうか。

バスレーン1車線分空いているとは言え、すぐ目の前を時速100km近い速度で車がビュンビュン走っている訳ですから、これでホームドアがないと、かなりの恐怖です。

成都BRTの車両

車両の全体写真を撮ろうと思うものの、夜間でカメラのシャッタースピードが上げられないのと、ホームドアのせいでなかなかうまく撮れません。

それにしても、先のバスを見送ったばかりなのですが、すぐに次のバスがやってきました。

資料によると、ピーク時(高峰时段)には30秒に1本の割合で運行されているのだとか。

専用レーンに他の車両が入ってこないからこそできる、高密度輸送ですね。

写真はあきらめて、やってきたバスに乗り込むことにします。

上の写真を良くみていただくと、左側が蛇腹になっているのが分かると思います。

成都BRTの車両はバス2台分がつながった「連節バス」になっていて、一度にたくさんの乗客を運べるようになっています。

これも、狭い交差点を曲がったりしない、専用道路を走るBRTならではのメリットです。

成都BRT乗車体験は非常に快適でした

BRTの運行形態は鉄道にかなり近いので、荒っぽい運転や、抜きつ抜かれつのデッドヒートなどの「中国バスあるある」が起きないのもメリットと言えるかもしれません。

1分少々の乗車時間でしたが、非常に快適な乗車体験ができました。

今回は時間がなかったのでじっくり乗ることができませんでしたが、次回はぜひ昼間に、ぐるっと一周乗ってみたいと思っています。

BRTは地下鉄を建設するほど需要が多くない土地で、地域住民の足を安価に確保できる交通機関として日本でも各地で検討されています。

成都市を訪れる機会があったら、この先進的なバスシステムを一度体験してみるのはいかがですか?

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