自称・岡山飲み歩きブロガーのmegです。
普段は岡山のグルメや観光情報を中心にブログを書いているのですが、そんな私がなぜ「わーとら」に寄稿することになったのか……
それは、初めての台湾にもかかわらず得意な中国語を盾に、地元の人で賑わうローカルなお店を攻めてきたからなのです。
「台湾的居酒屋ディープ旅のススメ」と題し、この記事では台湾の居酒屋の特徴と、実際に訪れたおすすめしたいお店をご紹介します!
megの台湾旅行記はこちらからアクセスしてくださいね。
「熱炒(ルーチャオ)」でお酒を飲むのが台湾流
台湾でお酒を飲むならまずは「熱炒(ルーチャオ)」へ!
最初から聞き慣れない言葉が出てきましたね。
熱炒ってどんなお店?
熱炒は簡単にいえば台湾の居酒屋。
中国語ができるとはいえ、熱炒という言葉は知らなかったので少し調べてみました。
台湾の地元の人が大陸の中国人向けに発信している情報サイト(現在は閉鎖)で、熱炒について詳しく紹介されていました。
記事の内容をざっくりまとめると
- 台湾の夜の楽しみは夜市だけじゃない!友人と集まるなら迷わず熱炒!
- 人気のお店には「酒促小姐」と呼ばれるお酒を勧める売り子がいる
- 台湾のどの都市にも熱炒がある
- 人気店は繁華街や夜市の近くに多い
- 海鮮料理をお店の売りにしている
熱炒に行こうと思ったきっかけ
台湾の夜の観光スポットとして、日本では夜市が取り上げられることが多いですよね。
そもそもどうやって熱炒の存在を知ったのか?というと、台湾へ行く前にガイドブックやネットの情報を見たりはしていたのですが、熱炒にたどり着いたのは、旅行会社に勤める友人が調べて教えてくれたおかげです。
熱炒の店先に豪快に並んだ魚介類と生け簀
もともと定番よりも穴場スポットに行ってみたくなる性分なため、あまりよく知らなかった熱炒へ行くことに抵抗はなかったのですが、そうはいっても何の下調べもなしに行くのは不安ですよね。
Googleマップの口コミやいくつかのブログ記事を読んで、人気の熱炒のお店では店員さんが外国人観光客に慣れているようだとわかり、日本人の口コミが多いお店を候補に行ってみることにしました。
熱炒は日本の居酒屋とどう違うのか?
実際に熱炒を訪れてみると、日本の居酒屋との共通点、相違点がそれぞれありました。
熱炒についての詳しいレポートはこちら

日本の居酒屋と似ているところ
- 赤提灯、生け簀がある
- 夕方頃からオープン、仕事帰りのグループ客で賑わう
- お通しが出てくる
- 代金は後払いが多い
お通しの枝豆はニンニク風味
日本の居酒屋と違うところ
- 半露店でオープンなつくり、個室やカウンターは少なめ
- 店頭で調理しているお店は持ち帰りもOK
- ティッシュはあったりなかったりで、おしぼりやウェットティッシュはほぼない
- メニュー兼伝票に自分で記入する
- 小菜(小皿料理)、ドリンクは自分で取ってあとでまとめて精算
- お酒の種類は少なめ、ビール中心
- ドリンクは持ち込みも可
近くのスーパーで買って持ち込んだライチビール
実際に台湾の居酒屋を巡ってみた
それではここからは、飲み歩き大好きなmegが台北で見つけたおすすめ居酒屋をレポートしていきますね。
熱炒激戦区!長安東路の海鮮熱炒「鮮定味生猛海鮮」
人気の熱炒店が立ち並ぶ長安東路は熱炒通りとも呼ばれていて、いわば熱炒の激戦区です。
その長安通り沿いにある「鮮定味生猛海鮮」というお店に行ってみました。
開店直後だったためまだ空いていますが、外が暗くなってくると仕事帰りのお客さんでいっぱいになります。
奥の冷蔵庫から好きなお酒を自分で取ってくるスタイル。
お酒に合う味付けが濃いめの一品料理が中心です。
メニューは日本語のものもあり、自分で記入して店員さんに渡します。
数ページに及ぶ選びきれないほどの豊富なメニュー。
海鮮が売りですが、それ以外の料理もあるので魚介類が苦手でも大丈夫ですよ。
牡蠣と豆腐の炒め煮
ビールによく合う!小エビのから揚げ
鮮定味生猛海鮮のおすすめポイント
- メニューが豊富
- 1品100元が基本で予算を把握しやすい
- グループでわいわい騒ぎたいときに
お店へのアクセス
特大獅子頭にびっくり!西門町の路地裏にひっそり佇む「美味小館」
閉店情報
編集者注:西門町の「美味小館」は2019年5月末で閉店しています。(筆者megさんのブログより)
続いて紹介するお店「美味小館」は、台北に住む台湾人の友人に連れて行ってもらいました。
「獅子頭(シーズトウ)」というちょっと変わった台湾の名物料理が食べられます。
若者が集まる台北の繁華街、西門町
にぎやかな大通りから少し奥に入ったひっそりとした路地裏に、美味小館があります。
薄暗い路地を進むとお店の明かりが見えてきますよ。
獅子頭というのは豚のひき肉を団子状に丸めて油で揚げた料理のことです。
名前からはどんな料理なのかさっぱりわからないですよね。
美味小館の獅子頭はとにかく巨大!
おたまですくいきれないほど大きくて、1個食べるだけでかなりお腹が膨らみました。
美味小館のおすすめポイント
- 見つけにくい場所にあるためあまり混んでいない
- 大鍋料理が名物
- グループでボリューム料理をシェアしたいときに
お店へのアクセス
庶民の味方!「温州大餛飩」でリーズナブルな晩ご飯
ここはどちらかといえば食堂なんですが、居酒屋使いもできて超おすすめなので、ぜひ紹介させてください!
台北駅エリアにあるワンタン麺のお店、「温州大餛飩」は安くてボリュームのある麺料理を晩ご飯にできますよ。
餛飩(フントゥン)は中国語でワンタンのことです。
こんなふうに店先に調理場があるお店では、「外帯(ワイダイ)」と言って料理の持ち帰りをすることも可能です。
どれも100元以下。
メニューには中国語が並んでいますが、下に簡単な日本語訳をつけておいたのでこれを参考にしてぜひトライしてみてください!
中国語名 | 日本語名 |
---|---|
鮮肉大餛飩湯 | 豚肉大ワンタンスープ |
菜肉大餛飩湯 | 野菜入り豚肉大ワンタンスープ |
蝦肉大餛飩湯 | エビ入り豚肉大ワンタンスープ |
紫菜三絲湯 | 海苔・ザーサイ・タマゴ・タケノコのスープ |
鮮肉大餛飩麵 | 豚肉大ワンタン麺 |
菜肉大餛飩麵 | 野菜入り豚肉大ワンタン麺 |
蝦肉大餛飩麵 | エビ入り豚肉大ワンタン麺 |
榨菜肉絲麵 | ザーサイ・細切り肉のスープ |
乾拌麵 | ネギ醤油だれ和え麺 |
麻醬麵 | ゴマだれ和え麺 |
炸醬麵 | ジャージャー麺(肉みそ和え麺) |
溫州涼麵 | ゴマだれ冷麺 |
香辣老虎麵 | 老虎醤(激辛豆板醤)和え麺 |
溫州抄手麵 | 激辛汁なし四川ワンタン麺 |
菜肉抄手麵 | 激辛野菜入り汁なし四川ワンタン麺 |
蝦肉抄手麵 | 激辛エビ入り汁なし四川ワンタン麺 |
麻醬紅油抄手 鮮肉 | ゴマだれ激辛四川ワンタン |
麻醬紅油抄手 菜肉 | ゴマだれ激辛野菜入り四川ワンタン |
麻醬紅油抄手 蝦肉 | ゴマだれ激辛エビ入り四川ワンタン |
各式小菜 | 各種小皿料理 |
※麺大盛りはプラス25元
抄手(チャオショウ)は四川でのワンタンの呼び方です。
中国語の知恵袋のようなサイトで餛飩と抄手の違いを調べてみたところ、包み方が違うようです。
餡をのせてワンタンの皮を半分に折るときに、餛飩は四角く折るのに対し、抄手は三角に折ります。
抄手の方が皮が厚いというコメントもありました。
お酒はビールだけでしたが好きな飲み物を持ち込むこともできます。
小菜と呼ばれる小皿料理
ショーケースの中から自分で取ってきてあとで精算します。
八角など台湾独特の風味がするジャージャー麺
温州大餛飩のおすすめポイント
- 一人でも入りやすい
- 同じ名前のチェーン店が台北市内の各地にある
- 持ち帰ってホテルで食べてもOK
- 少人数で手短に食事を済ませたいときに
お店へのアクセス
おわりに
飲み歩き大好きなmegによる台湾居酒屋レポートは以上です!
用途や食べたいものに合わせてぜひ台湾の居酒屋に挑戦してみてくださいね。
にぎやかで品数豊富な熱炒は、特に地元らしさを味わえて、楽しい旅先での夜を過ごせること間違いなしです!