台北市内の移動に便利な台北地下鉄(以下台北MRTと呼びます)、2018年には桃園国際空港から台北駅に乗り入れる桃園空港MRTが開業し、ますます便利になってきています。
そんな台北MRTについて、台湾在住の釣りマニアGaoXingが、きっぷの買い方、電車の乗り方から乗り放題パスまで、詳しく解説します。
記事の最後では地下鉄駅周辺のおすすめ観光スポットも紹介するので、ぜひ最後まで読んでいってください。
台北地下鉄(MRT)とは
台北地下鉄(MRT)とは、台北市内と、さらに隣接都市である新北市と桃園市をつなげる地下鉄のことです。
高架鉄道、新交通システム(自動案内軌条式旅客輸送システム)、なども含まれ台北の主要な交通手段になっています。
現在、路面電車のライトレール(LRT)の増線も計画されています。
台北の地下鉄は捷運(ジエユゥン)もしくはMRTという
台北の地下鉄のことを地元の人は捷運(ジエユゥン)と呼びます。
英語の「メトロ」と言っても通じますがMRTということの方が多く、中国語で地下鉄という意味の「地鐵」と言っても通じません。
筆談する場合はMRTと書けば間違いなく伝わります。
現在運行されている台湾のMRTと今後の増線計画
現在台湾の4都市でMRTが運行されていて、2都市で新しく開業される予定です。
都市名 | 運行中MRT路線 | 増線予定 |
---|---|---|
台北市 | 台北MRT 5路線 | 環状線を含む3路線が現在建設工事中 |
桃園市 | 台北MRT・桃園空港線 | 延長工事中 |
高雄市 | 高雄MRT(ライトレール(LRT)を含む)3路線 | ライトレール第二期工事中 |
新北市 | 台北MRT | 2018年度中に藍海線第一期と綠山線が開業予定 2021年と2023年にも新路線開通予定 |
台中市 | 2018年度中に紅線が開通予定。2020年に緑線開通予定 | |
台南市 | 2路線工事準備中 |
台湾地下鉄(MRT)の歴史
台湾MRTとしての歴史はそれほど古くありません。簡単に年表にしてみました。
- 1996年 木柵線(現在の文山線)が新交通システムとして開通したのが始まり
- 2008年 高雄MRT開通
- 2017年 桃園国際機場MRT(桃園空港MRT)が開業 *桃園空港MRTは桃園MRTが運営
- 2019年 台北環状線が開通予定
台湾MRTの基礎は日本人が作った⁉
- 1901年 日本統治下の台湾総督府が台湾鉄路淡水線を建設、開業
- 1988年 廃線
- 1997年 台北MRT淡水線がほぼ同じルートで開業し、その後信義線と合併してMRT淡水信義線と名称変更
旧淡水線廃線跡の面影はほとんどありませんが、MRT淡水駅にある淡水文化園区に以前の支線で使用されていた穀物倉庫跡を無料で見学できます。
新北投駅前の公園の中には、日本統治時代の旧駅舎が復元され、内部の見学もできます。
台北地下鉄(MRT)の路線図
(2018年)台北MRT路線図最新版はMRT公式サイト内にあります。(2018年11月現在、総駅数は117駅)
公式サイトは日本語対応で料金検索もできます。
桃園空港線(桃園MRTが運営)の路線図
桃園空港線公式サイトに桃園MRT路線図が載せられています。
桃園空港MRTには「直達車」という日本でいう急行があります。
桃園空港線公式路線図の青のラインが普通車で、紫のラインが急行(直達車)です。
台北駅~桃園空港第一ターミナル | 台北駅~桃園空港第二ターミナル | |
---|---|---|
急行 所要時間 |
35分 | 39分 |
普通車 所要時間 |
49分 | 52分 |
台北MRTの路線の見分け方
台北のMRTは色で路線が分かれているので、路線名が覚えきれなくても色で見分けることができて便利ですよ。
各路線の色分けは以下の通りです。
路線名 | 色 |
---|---|
文湖線(文山線(旧称木柵線)+内湖線、文山内湖線) | 茶色(BL) |
淡水信義線 | 赤色(R) |
松山新店線 | 緑色(G) |
中和新蘆線 | オレンジ(OR) |
板南線 | 青色(B) |
猫空ロープウェイ | 黄緑のロープーウェイマーク |
桃園空港線 | 薄紫色 |
台北MRTの主な駅名の読み方(※繁体字表記とカタカナ発音)
台湾で使われている繁体字と日本語の漢字はすこし書き方が違います。
中国語の読み方もあわせて台北MRTの主要駅名を表にしてみました。
日本語表記 | 繁体字表記 | カタカナ読み |
---|---|---|
台北駅 | 台北車站 | タイペイチャージャン |
中山駅 | 中山站 | ジョンシャンジャン |
西門駅 | 西門站 | シーメンジャン |
東門駅 | 東門站 | ドンメンジャン |
公館駅 | 公館站 | ゴングアンジャン |
三重駅 | 三重站 | サンチョンジャン |
松山駅 | 松山站 | ソンシャンジャン |
松山空港駅 | 松山機場站 | ソンシャンジーチャンジャン |
善導寺駅 | 善導寺站 | シャンダオスージャン |
国父紀念館駅 | 國父紀念館站 | グオフジーニアングアンジャン |
大橋頭駅 | 大橋頭站 | ダーチアオトウジャン |
林口駅 | 林口站 | リンコウジャン |
桃園空港駅(T1) | 機場第一航廈站 | ジーチャンヂーイーハンシャジャン |
桃園空港駅(T2) | 機場第二航廈站 | ジーチャンヂーアルハンシャジャン |
台北地下鉄(MRT)の運行時間(営業時間)
台北MRTのたいていの路線は6時~24時まで運行しています。
士林夜市に行ける台北MRT淡水信義線(R)の始発と終電
士林駅(士林夜市の最寄り駅)を走る淡水信義線の淡水駅発始発電車は06:00、最終電車は0:00出発、途中の中山駅には0:40に停まります。
淡水信義線の運転間隔
淡水信義線は早朝、深夜でも5分に一本ほどの間隔で走行しています。(ラッシュアワー時は増線)
台北MRT台北駅の始発と終電
台北駅近辺はホテルが多いので、台北駅を通る各路線の台北駅の始発と終電の時間をまとめました。
路線 | 始発 | 終電 |
---|---|---|
淡水信義線(R)淡水行き | 6:00 | 0:35 |
淡水信義線(R)象山行き | 0:41 | |
板南線(BL)南港展覽館行き | 0:45 | |
板南線(BL)頂埔行き | 0:45 |
※各路線 平日、週末、祭日共に同じ
台北駅発着路線の運転間隔
台北駅発着路線は早朝、深夜は5分に一本、午前と夕方のラッシュ時は2、3分に一本のペースで運行しています。
10時~16時の間は4分に一本走っています。
桃園空港MRT桃園空港駅発着の始発と終電
桃園空港駅発着の始発と終電は急行と普通車で異なります。
急行(直達車) | 普通車 | |
---|---|---|
桃園空港第2ターミナル始発 | 05:57 | 06:04 |
桃園空港第2ターミナル終電 | 22:55 | 23:33 |
※平日、週末、祭日共に同じ
桃園空港路線の運転間隔
桃園空港路線の運転間隔は6時から22時までどの時間帯も急行(直達車)、普通車ともに一時間に4本のペースで運行しています。
※23時以降は普通車のみの運行
桃園空港第2ターミナルから第1ターミナルまでは急行(直達車)で2分、普通車だと3分で着きます。
台北駅のバスターミナルと桃園空港を結ぶバスが24時間運行しています。
MRT運行時間以外に空港に到着した場合はバスで台北市内に行くことができます。
台北地下鉄(MRT)の運賃はいくら?
台北MRTの運賃は初乗り20台湾ドル
(約73円)です。
台北のタクシーの初乗り運賃90台湾ドル
(約329円)と比べても、MRTは観光地を安く移動できるので、交通費をぐっと節約できますね。
6歳未満もしくは115cm以下の身長の子供は運賃が無料になります。(一人の大人につき4名の子供まで対象)
台北MRTの主な区間の運賃
台北MRT主要駅の区間運賃をまとめてみました。
区間 | 通常運賃 | 悠遊カード |
---|---|---|
台北駅⇔中山 | 20台湾ドル (約73円) |
16台湾ドル (約59円) |
台北駅⇔西門 | ||
台北駅⇔東門 | ||
台北駅⇔公館 | ||
台北駅⇔善導寺 | ||
台北駅⇔国父紀念館 | ||
台北駅⇔大橋頭 | ||
台北駅⇔劍潭 | ||
台北駅⇔三重 | 25台湾ドル (約92円) |
20台湾ドル (約73円) |
台北駅⇔松山 | ||
台北駅⇔松山空港 | ||
台北駅⇔林口 | 70台湾ドル (約256円) |
|
台北駅⇔桃園空港第一、第二ターミナル | 150台湾ドル (約549円) |
その他の区間の運賃は公式サイトで検索可能です。
台北地下鉄(MRT)の乗車券(トークン)
台北MRTの乗車券は「トークン」というプラスチックのコイン形のものです。
台北MRTすべての駅に日本語に対応したタッチパネル式の自動券売機があります。
台北MRTの自動券売機で乗車券(トークン)を買う方法
台北MRTの自動券売機で乗車券(トークン)を購入してみました。
最初の画面下の日本語マークを押すと日本語表示に変わります。
- 「片道きっぷ購入」をタップ
- 表示された値段*1と人数から購入予定のものをタップ
- 右下の赤いボタンを押す
- 券売機にお金を投入
- 券売機下の取り出し口(3)からトークンを受け取る
上の段の数字が値段で、下の段が人数です。(1人の場合は選択不要)
*1 到着駅までの値段は券売機の上に表示されている路線図で確認できます。
台北MRTの券売機は現金のみ、クレジットカードは使えません。
硬貨、紙幣どちらも使用可能です。
台北地下鉄(MRT)はもちろん、バスや電車にも乗れてコンビニでも使える悠遊カード
台湾旅行するなら持っておいて間違いないのが、悠遊カード(EasyCard)です。
2018年1月の時点で台湾での発行数は61,980,290枚、単純計算すると台湾では一人2枚以上持っているとてもメジャーなカードです。
悠遊カードは日本のSuicaのようなチャージ式(プリペイド型)の非接触ICカードで、中国語の読み方は「ヨーヨーカー」。
悠遊カード(EasyCard)を利用して台北MRTをもっとお得に
台北MRTで「悠遊カード(EasyCard)」を使うと、MRT運賃が2割引きになります。
満65歳以上は6割引き、満6歳~12歳未満の子供は4割引きの優待悠遊カードが購入可能です。
悠遊カードは桃園空港MRT、高雄MRTでも利用できます。
高雄MRTでは運賃15%割引で乗車可能です。
桃園空港MRTでは使用できます。(割引サービスなし)
悠遊カードの買い方と買える場所
台北では3か所で悠遊カードが購入できます。
- 台北MRT各駅のインフォメーションカウンター
- 桃園空港悠遊カード販売機
- 台北市内のコンビニ
台北MRT各駅のインフォメーションカウンターで購入
台北MRT各駅のインフォメーションカウンターで悠遊カードが買えます。
カード代金は100台湾ドル
(約366円)で、チャージ分をプラスした金額で購入します。
現金のみ使用でき、クレジットカードは使用できません。
2018年11月現在ほとんどのMRT券売機では悠遊カードを購入できません。
桃園空港にだけある悠遊カード販売機で購入
桃園空港には悠遊カード販売機があり、1枚500台湾ドル
(約1,830円)で販売しています。(100台湾ドル
(約366円)=カード代金、
400台湾ドル
(約1,464円)=チャージ分)
台北市内の7-ELEVENやファミリーマートなどのコンビニで購入
台北市内のほぼどこのコンビニでも悠遊カードを売っています。
購入時に、カード代金の100台湾ドル
(約366円)と、チャージ料金を一緒に支払います。
台北MRTでの悠遊カードの使い方
改札機のトークンと悠遊カードマークがあるところにカードをタッチするとゲートが開きます。
改札を出る時も同じように悠遊カードをタッチするとゲートが開きます。
改札出口では悠遊カードの残高と使用代金が表示されます。
改札に入るときに残高不足だと改札ゲートが開かず入場できません。
改札から出るときに悠遊カードの残高が運賃より少ない場合はゲートから出ることができます。
次回悠遊カードを使用するまでに残高不足分を含めてチャージしておきましょう。
台北MRTの乗り越し精算の方法
台北MRTに乗車の際にトークンを購入して乗り越しをした場合は、改札にある窓口に行き駅員さんにお金を払って駅を出るためのトークンをもらいます。
悠遊カードで台北バスに乗る
台北の公共バスは前後に二つドアがあるのですが、どちらからも乗り降りすることができます。
バスの支払い方法は三種類あり各バスによって支払う方法が違います。
- 上車收費:乗ったときにカードをタッチ
- 下車收費:降りるときにカードをタッチ
- 上下車收費:乗るときも降りるときもカードをタッチ
支払方法はバス内の出入口頭上にある電光掲示板に表示されています。
ドアの近くにIC読み取り機が設置されているのでカードをタッチします。
「本段已付款」と表示されたら、支払い済みという意味です。
乗車したバスの運賃を3種類のうちどの方法で支払うのかわからない場合は、「上下車收費(乗るときも降りるときもカードをタッチ)」で大丈夫です。
どのタイプのバスだったとしても余分に料金をとられることはありません。
悠遊カードで台北市内のタクシーに乗れる?
タクシーの運転手さんに悠遊カードで支払うことを伝えると、このタクシーでは使えないと言われ、よくよく聞くと台北のほとんどのタクシーは悠遊カードに対応していないということでした。
台北市内でタクシーに乗るときは悠遊カードを使用できないと思っていたほうが良さそうです。
悠遊カードで台湾鉄道TRA(台鉄)に乗る
台湾鉄道TRA(台鉄)の改札です。
自動改札機が並ぶ右端に端末があります。
悠遊カードマークにカードをタッチしてピッという音がしたらOK。
出るときは改札機の悠遊カードのマークのところにカードをタッチします。
改札機のパネルに料金と残高が表示されます。
悠遊カードを利用して台湾鉄道TRA(台鉄)に乗ると區間車、莒光號(自由席)、復興號(自由席)は1割引きになります。
自強號(自由席)は70km以内1割引きです。
悠遊カードでコンビニやお店で買い物をする
台北にある各コンビニで悠遊カードから支払いができます。
「ヨウヨウカー」と店員さんに伝えて端末にカードを当ててお会計をします。
カフェなど悠遊カード支払い端末機があるお店ではお会計に利用できます。
悠遊カードを利用するとおつりが出ないので便利なのはもちろん、ポイントもたまるのでお得ですよ。
公共の自転車に悠遊カードを使用して乗る
台湾の各市にある公共の自転車にも悠遊カードを使用して乗ることができます。
台北市、彰化縣で悠遊カードを利用してYouBikeを使うと、最初の30分は5台湾ドル
(約18円)で自転車に乗ることができます。
下記の台北市以外の街で悠遊カードを使って公共自転車を利用すると最初の30分無料になります。
都市名 | 自転車名 |
---|---|
新北市 | YouBike |
桃園市 | |
台中市 | iBkie |
台南市 | T-Bike |
悠遊カードで乗れる台北市内のYouBike
実際に悠遊カードを使って台北市YouBikeに乗ってみました。
乗り方
- 自転車置き場から一台好きな自転車を選ぶ。
- 自転車をロックしている端末に悠遊カードをかざすとロックが外れる
返却方法
- 自転車を所定の自転車置き場に持っていきタイヤをレールに合わせて停める
- 端末に悠遊カードをタッチしてロックする。
残金と使用金額が端末に表示されます。
台北市のYouBikeには変速機が付いていて乗りやすいですよ。
サドルはクッションが良く、サドルの高さも動かせて快適です。
悠遊カードの残高照会方法
悠遊カードの残高を確認する方法を4種類紹介しますね。
台北MRT各駅のインフォメーションで確認
台北の各駅にあるインフォメーションで悠遊カードの残高照会ができます。
基本的に駅員さんとは中国語でやり取りしますが、英語や日本語ができる駅員さんもいるので安心ですよ。
「票卡查詢機」で悠遊カードの残高確認
台北MRTの各駅構内にあるインフォメーションの横に「票卡查詢機端末」という残高確認ができる端末が置いてあります。
このディスプレイの下部にある透明のプラスチックのカバーの上に悠遊カードを置くと残高と直近6回の使用残高が表示されます。
券売機もしくは改札機で残高確認
台北MRTの券売機ではチャージした後に悠遊カードの残高が確認できます。
チャージは1台湾ドル
(約4円)からできます。
各駅の改札機は利用時にカードをタッチすると残高表示がされます。
セブンイレブン、ファミリーマートに設置してある端末で残高確認
セブンイレブンにはibon、ファミリーマートにはファミポートという端末があります。
今回はファミポートを操作してきました。
- 下段1番右端の「列印」をタップ
- 「悠遊卡」をタップ
- 「六筆交易查詢(直近6回使用履歴)」をタップ
- 悠遊カードを所定位置にタッチ
- 残高照会と直近6回使用履歴の表示
APP 「Easy Wallet」からチェック
「Easy Wallet」というAPPをスマホにダウンロードして悠遊カードの残高照会をすることができます。
スマホにダウンロードして必要事項を入力すると残高と使用履歴を確認できます。
悠遊カードのチャージ方法
台北市内で悠遊カードにチャージできる場所は3か所あります。
- MRT駅のインフォメーション、各種コンビニエンスストア
- 悠遊カードチャージ機
- MRTのチケット販売機
それぞれの場所でのチャージの仕方をまとめました。
悠遊カードは最大10,000台湾ドル
(約36,600円)まで入金できます。
MRT駅のインフォメーション、各種コンビニエンスストアでチャージする
上記の場所ではスタッフに悠遊卡とお金を渡してから、チャージを意味する「加值」(ジアジー)というか、もしくは「加100元」(ジアイーバイユエン)とチャージする金額を言います。
台湾人はみな外国人に親切なので中国語がわからなくても大丈夫ですよ。
「悠遊卡加值機」悠遊カードチャージ機でチャージする
台湾MRTのほとんどの駅に悠遊カード専用チャージ機が設置されています。
- モニター下側の「1悠遊卡放置處」と書かれている手とカードのマークがあるところにカードを置く
- 「繼續(次へ)」をタップ
- 画面の下にある紙幣投入口にチャージしたい分のお金を投入
- 「下一步(次へ)」をタッチ
画面に残高とチャージ可能金額が表示されます。
※画面右上に出てくる「英文」をタップすると英語表示に切り替えることもできます。
悠遊カードチャージ機は100台湾ドル
(約366円)からチャージ可能で、100の倍数でチャージできます。
紙幣のみに対応していて硬貨は使用できません。
「本次加值金額」という部分が今回投入した金額です。
「加值成功」チャージ成功です。
カードを忘れずに取ったら完了です。
MRTのチケット販売機でチャージする
MRTのチケット販売機でも悠遊カードにチャージができます。
- 画面下にある「日本語」をタップして表示言語を切り替える
- ICカードチャージをタップ
- 悠遊カードマークのところにカードを置く
- チャージしたい金額分のお金を投入口に投入
- 投入された金額を確認して「次へ」をタップ
- カードを受け取る
チケット販売機では紙幣15枚、硬貨20枚まで投入可能です。
1台湾ドル
(約4円)からチャージできます。
チャージ完了です。
悠遊カードの返却場所と返却方法
悠遊カードを返却すると、チャージした金額の払い戻しを受け取ることができます。
悠遊カードを返却できる場所
悠遊カードを返却できるのは以下に挙げた二か所です。
- 悠遊カードインフォメーションセンター
- MRT各駅のインフォメーション
悠遊カードの返却(払い戻し)方法
桃園空港第一、第二ターミナルどちらにもMRT駅がありインフォメーションへカードを持っていき「退卡」(トゥイカー)と言うと、すぐに処理してくれます。
デポジットカードの払い戻しに関して
デポジットカードは2016年8月以降販売されていません。
現在販売の旅行者向けカードは全てデポジットなしのカードです。
2016年8月以前にデポジット制の悠遊卡を購入されている場合は、条件付きでデポジットは払い戻しができますので、悠遊卡のインフォメーションセンターまでお尋ねください。
悠遊カードの返却手数料
通常返却手数料は20台湾ドル
(約73円)です。
カードの使用回数が5回以上、購入後3か月経過している場合は手数料が免除されます。
一部では5回以上使用するだけで返却手数料が無料になることもあるようです。
台北地下鉄(MRT)・バスに乗り倒すなら見逃せない「乗り放題カード」
台北MRTには1日~5日間有効な旅遊票という乗り放題フリーパスが10種類以上あります。
台北MRT・バスの他にも新北バスや猫空ロープウェイに乗れるタイプのものや観光スポットのチケットがついているものもあるので、上手に利用するととてもお得になります。
ワンデーパス(一日乗車券)は購入当日のみ有効で、24~72時間券は最初に改札を通った時刻から24~72時間有効です。
乗り放題カード各種見比べ表
一部団体パス等は記載を省いています。
台北MRTに乗り放題のカード
種類 | 金額 |
---|---|
ワンデーパス(一日票) | 150台湾ドル (約549円) |
台北メトロ24時間券 | 180台湾ドル (約659円) |
台北メトロ48時間券(2日券) | 280台湾ドル (約1,025円) |
台北メトロ72時間券(3日券) | 380台湾ドル (約1,391円) |
台北MRTと台北市内のバスに乗り放題のカード
種類 | 金額 |
---|---|
北北基おもしろカード|交通周遊カード(Taipei Fun Pass)1日券 | 180台湾ドル (約659円) |
北北基おもしろカード|交通周遊カード(Taipei Fun Pass)2日券 | 310台湾ドル (約1,135円) |
北北基おもしろカード|交通周遊カード(Taipei Fun Pass)3日券 | 440台湾ドル (約1,610円) |
北北基おもしろカード|交通周遊カード(Taipei Fun Pass)5日券 | 700台湾ドル (約2,562円) |
台北MRT・バス・猫空ロープウェイに乗り放題のカード
種類 | 金額 |
---|---|
猫空ロープウエイ1日券 | 350台湾ドル (約1,281円) |
桃園空港MRTの往復乗車券と台北MRT乗り放題がセットになったカード
種類 | 金額 |
---|---|
空港MRT往復乗車券+台北メトロ48時間乗車券 | 520台湾ドル (約1,903円) |
空港MRT往復乗車券+台北メトロ72時間乗車券 | 600台湾ドル (約2,196円) |
こちらのセット限定特典:台北メトロの観光パス商店サービスチケットが含まれます。(2019年5月31日まで有効)
観光スポットの入場券がセットになったカード
種類 | 金額 | 利用範囲 |
---|---|---|
北北基おもしろカード‖無限周遊カード1日間 | 1,200台湾ドル (約4,392円) |
台北MRT・バス・ 台湾好行バス5路線 |
北北基おもしろカード‖無限周遊カード2日間 | 1,600台湾ドル (約5,856円) |
台北MRT・バス・ 台湾好行バス5路線 |
北北基おもしろカード‖無限周遊カード3日間 | 1,900台湾ドル (約6,954円) |
台北MRT・バス・ 台湾好行バス5路線 |
北北基おもしろカード‖無限周遊カードの特典について
北北基おもしろカード‖無限周遊カードにはたくさん特典が付いています。
観光地のチケット等
- 台北101展望台 大人入場券
- 国立故宮博物院 普通参観券
- 国立故宮博物院南部院区一般入場券
- 士林官邸本館 大人入場券
- 美麗華百楽園観覧車 大人入場券
- 児童新楽園 大人入場券
- 淡水古跡博物館 大人入場券
- 淡水→ 漁人ハーバー
- 漁人ハーバー→淡水
- 金瓜石黄金博物館 大人入場券
- 野柳地質公園 大人入場券
- 朱銘美術館 大人入場券
- ポリス・スカイランタン館 電子天燈券
- 国立海洋科技博物館主題館 大人入場券
※各種一枚ずつ
優待券
- 天賜良縁姻縁餅1セット
- シリアルバー
- 珈琲時光:ミニマムオーダーのドリンク1杯に手作りスイーツ1個プレゼント(95元相当)
- バータイム:ミニマムオーダーのカクテル1杯はサービス料10%無料
乗り放題カードはお得?選ぶポイントは?
台北のMRTは距離によって運賃が違います。
台北メトロ24時間券もしくは北北基おもしろカード(Taipei Fun Pass)1日券をお得に使うルート例を紹介しますね。
- 台北駅から淡水まで行く(通常運賃往復190台湾ドル
(約695円)。
淡水までは遠いのでかなりハードスケジュールです。体力のある方にオススメ) - 10か所ほどの観光地を全部回る。
桃園空港MRT+乗り放題48時間チケットをお得に使うルート例
- 桃園空港MRT代金(往復300元)+台北MRTに2日間220元分以上乗る
- 2日間で台北の観光地(九份除く)を10か所ほどMRTやバスを使って巡る
台北地下鉄(MRT)の乗り方
実際に台北MRTに乗ってきました。
台北MRTの駅の見つけ方
台北MRTのマークが目印です。
出入口は数字で見分けます。(例:1番出口、2番出口)
台北MRTの自動券売機はどこにある?
台北MRTの自動券売機は改札口あたりにあります。
台北駅のような大きな駅では見つけにくいのでMRT構内の案内看板に従って改札口に向かいましょう。
台北MRTの改札口
改札口はMRT構内の案内看板に従って探しましょう。
券売機のすぐ近くに改札口が並んでいます。
黄色い矢印の表示があるレーンが利用可能です。
台北MRTの改札口の通り方(入出場の方法)
入場するときはトークンまたはカード(悠遊カード、乗り放題カード等)を改札機のカードのマークのところにタッチ。
液晶に矢印が表示されたらゲートが開きます。
出場する場合はカード(悠遊カード、乗り放題カード等)をカードの表示があるところにカードをタッチ。
トークンの場合は、カードマークの左側にあるトークン投入口に投入してゲートが開いたら出場できます。
台北MRTの車両への乗り方
駅のプラットフォームを台湾では月台(ユエタイ)と言います。
改札口を通ると頭上に標識があります。
標識に沿ってプラットフォーム(月台)に行きます。
プラットフォームにも路線図があります。
電車に乗る前に目的の駅は上りか下りか確認しておきましょう。
台北MRT構内では無料wifi「.TPE-Free AD WIFI」を提供しています。
ラッシュ時間などはつながりが悪くなりやすいです。
安全かどうかもわからないので、個人情報を入力するようなページは開かない方がいいかもしれませんね。
台北MRTの車両からの降り方
MRTに乗るとドアの上方にあるLEDディスプレイに現在の場所と向かう方向と駅が表示されます。
開く側のドアのLEDディスプレイの左側が緑に点滅します。
淡水信義線では日本語でのアナウンスがあります。
台北MRTに乗る時に注意すること
台北市内の治安はとても良いです。
台北MRT車内も日本の繁華街を歩いているような感覚で大丈夫です。
台北MRT構内のトイレ事情
台北MRTはきれいなトイレが多いです。
MRTを利用していなくても改札で駅員さんにお願いすれば無料で貸してもらえます。
個室にトイレットペーパーが設置されていない場合もあります。
その場合はこちらの販売機で購入できます。
台北MRTに乗るときに気を付けるべきこと
優先座席(博爱座)が各車両に用意されています。混んでいる場合も空けてある場合が多いです。
MRT駅構内+電車内は飲食禁止です!
MRTやバスの中では飲食禁止で水、アメ、ガムなども禁止です。
15001,500台湾ドル
(約5,490円)~7,500台湾ドル
(約27,450円)の罰金刑となる恐れがありますのでご注意ください。
立ち止まってはいけないエリアがあります。
下の写真の中央にある看板「穿越區請勿逗留」はこのエリアで立ち止まらないでくださいという意味です。
台北駅のような大きな駅や、朝夕のラッシュ時には混雑するので特に気を付けましょう。
台北MRTは条件付きで乗車時に自転車を持ち込むことが可能です。
「条件」
- 土日祝は全日開放、平日は10-16時の間のみ開放
- 83駅で持ち込み可能。(83駅一覧)
- 自転車と本人の運賃込みで80元支払い(距離無制限)
- サイズ制限:全長180㎝、全高120㎝、全幅70㎝まで
- 先頭もしくは最後尾車両のみ乗車可能
詳しくは公式ページ(日本語)を参照してください。
台北地下鉄(MRT)の乗り換えルートを検索するアプリは?
台北MRTの乗り換えルート検索をするのに一番便利なのはgoogle mapです。
スマホの設定言語が日本語の場合はgoogle mapの台湾地名が一部英語になりますが、それでも台湾の他のアプリに比べたら断然使用しやすいです。
使い方は、日本と同じように目的地を指定して、交通機関でのルート検索を選べば、地下鉄(MRT)を含んだルート検索をしてくれます。

台北駅から台北101までの路線検索をGoogleMapで
台北MRT各駅での路線乗り換え方法
台北MRT内での路線を乗り換える方法は、ホーム内の案内看板に従って駅構内の次に乗る路線のホームに移動します。
その際、次に乗る路線のカラーを覚えておくと便利ですよ。
桃園空港MRTから台北MRTへの乗り換え
桃園空港MRTから台北MRTへの乗り換えは運営会社が違うので一回改札口を出て乗り換える必要があります。
- 台北駅での乗り換え
- 三重駅での乗り換え
台北駅での桃園空港MRTから台北MRT間は約8分で移動できます。
桃園空港MRTは台北MRT中和新蘆線の三重駅(民權西路や東門方面に直通)に連結していて、移動時間は約5分です。
台北駅で台北MRTからタクシー、高速鉄道(台湾新幹線)に乗り継ぐ
台北の中心地台北駅で地下鉄からタクシー、高速鉄道(台湾新幹線)に乗り継ぐ方法をまとめました。
桃園空港MRT台北駅のタクシー乗り場へ
桃園空港MRT台北駅のタクシー乗り場へ行くには、駅各所にあるtaxiの案内に沿って向かいます。
こちらがタクシー乗り場になります。
台北駅改札から約2分で着きます。
桃園空港MRTから高速鉄道(台湾新幹線)へ
桃園空港MRTから高速鉄道(台湾新幹線)へ乗り換えるにはまず、台北駅の改札を出て長いエスカレーターを登ります。
道中何か所かの壁に案内看板が設置されています。
「高鐵HSR」という方向に向かって歩きます。
高鐵售票處(高速鉄道のチケット売り場)の案内が見えたらすぐそばです。
桃園空港MRT台北駅から徒歩約5分です。
台北地下鉄(MRT)で行けるおすすめ観光スポット
台北おすすめ観光スポット6か所の台北MRT最寄り駅を紹介します。
観光地 | 行き方 |
---|---|
台北101 | 台北101/世貿駅下車 |
故宮博物院 | 士林駅から255バスに乗って故宮博物院駅下車 |
動物園 | 動物園駅下車 |
九份 | 忠孝復興駅から1062バスに乗り九彬老街駅下車 |
微風台北車站 | 台北駅下車 |
迪化街 | 台北駅から274バスに乗り民生西路口(大稻埕碼頭)駅下車徒歩 |
台北MRT駅周辺のおすすめスポット(夜市・マッサージ・グルメ・おみやげ)
台北MRTの主だった駅周辺のおすすめスポットについてまとめてみました。
台北当代芸術館
中山駅周辺に「台北当代芸術館」という台湾の現代アートを集めた美術館があります。
日本統治時代に使われていた台北市建成小学校の校舎(レンガ造り)を利用した建物で歴史と現代をコラボした芸術を楽しめます。
熱炒街
熱炒街とは台湾の居酒屋。
中山駅近くの長安東路一段には200mの区間に15軒の熱炒店がひしめき合っています。
西門(西門町)
町中オンラインゲームの看板だらけという、ゲーマーにはぜひ一度訪れてみてほしい街です。
西門紅樓
西門町のランドマークです。
服飾雑貨のお店が並び、休日にはハンドメイドマーケットが開かれています。
永康街
東門にある人気のレストランや雑貨屋が集まるエリアです。
ぶらぶらと散策するのが楽しい街で、特に外国人観光客に人気があります。
鼎泰豐
「台湾の小籠包と言えば鼎泰豐」と言われるほどの有名チェーン店。
本店は東門駅前にあります。
公館夜市
公館にある公館夜市は台北大学の前にあるので大学生や若い人が集まってきます。
台北の他の夜市とはまた違った雰囲気を味わえますよ。
饒河夜市
松山駅の近くにある饒河夜市は地元の人に大人気の夜市です。
ここならローカル色の濃い夜を過ごせます。
台湾の夜市などで買い物をする時には、小銭があると便利です。
1000元札など大きな金額の紙幣しかない場合、空港MRTの台北駅にある両替機(中国語繁体字と英語のみ対応)で両替できます。
両替機が設置されているところは限られているので、夜市に行く前に小銭を準備しておくと便利ですよ。
國立國父紀念館
台北の観光地の中でもダントツの人気があるスポットで、特に衛兵の交代式の時間は見ごたえがあります。
華山1914文化創意産業園区
気鋭の作家さんのお店や可愛い雑貨店が並ぶ善導寺駅近くにあるエリアです。
阜杭豆漿
「阜杭豆漿」とは善導寺駅の近くにある台北で最もおいしい豆乳が食べられるお店です。
台北橋
台湾のローカル交通手段と言えばバイクなんですが、大橋頭駅付近にある台北橋の通勤ラッシュは圧巻です。
迪化街
大橋頭駅の近くにある迪化街は台北で最も古い問屋街です。
建物様式の見物をしたり、お土産を買うのにオススメな場所です。
三井アウトレットパーク 台湾林口
林口駅近くにある台湾北部最大級のアウトレットモールです。
まとめ:台北地下鉄(MRT)を使いこなせば気分は台北っ子
台北MRTは市内各地を結んでいるので、使いこなせばかなりディープな台北にも行けます。
日本の地下鉄の乗り方ともよく似ているので、とても使いやすい交通手段ですよ。
台北に旅行に来られる際にはぜひ利用してみてください。