厳しい7kgの手荷物検査に注意!ジェットスターの荷物重量制限・料金まとめ

LCCの中でも人気の高いジェットスター航空のチケットを、セール価格でゲットして旅行が楽しみな方も多いと思います。

でもジェットスターの持ち込み手荷物の重量制限はかなり厳しく、手荷物の重量にかなり気をつけないといけません。

また、ネットの口コミでも、空港で重量やサイズをしっかりチェックされるなど、ジェットスターの手荷物検査はかなり厳しいと評判になっています。

そこで、私もジェットスターの国際線と国内線にそれぞれ実際に乗ってみて、手荷物検査を体験してきました。

空港での重さチェックの様子や、ジェットスターの手荷物規定・料金について、徹底的にご紹介します!

(ちょっとだけ)重量オーバーした時の裏ワザもありますよ。

この記事を書いた人
DASHi@わーとら!管理人

旅ブロガー。中国地方の某県を拠点に、のんびり地方暮らしをしつつ業務やプライベートで海外と日本を行ったり来たりする日々を続けて20年、行った旅行先はアジア~北米・ヨーロッパを中心に20ヶ国以上になります。このブログでは旅から気づいた情報を発信しています。本業はフリーランスのソフトウェアエンジニア、趣味は海外鉄道の乗り歩き。

ジェットスターに無料で預けられる手荷物のサイズ・重さは?

まず、ジェットスターの国内線/国際線の機内に無料で持ち込める荷物(無料手荷物)の規定をしっかり理解しておきましょう。

持ち込み荷物は国内線・国際線ともに「手回り品も含め7kg」まで

ジェットスターの国内線では、無料の機内持ち込み手荷物の重量は手回り品も含め7kg以内となっています。

新千歳国際空港のジェットスター国内線チェックインカウンター

この「手回り品も含め」というのがLCC各社の中でもダントツに厳しいですね。

ジェットスターでは、国際線も国内線と同じ手荷物規定になります。

中部国際空港(セントレア)のジェットスター国際線チェックインカウンター

国際線も、持ち込み手荷物+身の周り品で合計7kgまでです。

ジェットスターの持ち込み手荷物の重量制限は持ち込み手荷物+身の周り品で合計7kgまで

荷物にPCやタブレットなどの重い物が多いと、この重量制限内に収めるのはかなり難しいですね。

電子機器はコンパクトでも重量があるのでLCCの重量制限に引っかかりやすい

それで、私もジェットスター利用時は必ず追加の預け荷物(受託手荷物)を購入するようにしています。

100mlを超える液体は受託手荷物の購入が必要

ジェットスターを持ち込み手荷物だけで旅行しようとすると問題になるのが、液体の持ち込み制限ですね。

ジェットスターの液体物(ジェルやスプレー等含む)の持ち込み制限は、他の航空会社と同じ「1本につき100ml以下のボトルに入れ、それを20cm×20cmサイズのジップロックなどチャック付きポリ袋に入れる」となっています。

出典:成田空港HP

100mlを超えるサイズの液体物を旅行に持っていく場合は、必ず受託手荷物(預け荷物)を購入する必要があるので注意してください。

2つ目の「手回り品」はハンドバックまで

そして、さらに気をつけたいのが持ち込み手荷物に含まれる「手回り品」(身の回り品)の大きさです。

ジェットスターの場合、手回り品の定義がかなり厳しく規定されています。

お手回り品の例は、以下のとおりです。

・ハンドバッグ ・文庫本 ・財布 ・ノート型パソコン ・コート ・傘 ・免税品(国際線をご利用の場合)

出典:機内持込手荷物 ジェットスター

これを見ると、キャリーケース+(リュックやビジネスバッグ)という組み合わせはNGなんですよね…

私はジェットスター手回り品対策としてミニショルダーを使っていますが、このぐらいのサイズだとジェットスターでも「手回り品」と見てくれるようです。

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手回り品をまとめて持ち込めるミニショルダーバッグ

機内持ち込み手荷物の最大サイズは56x36x23cm

次に気になるのが手荷物のサイズ(大きさ)ですね。

ジェットスターの機内に持ち込み可能なキャリーケースなどの大きさは、高さが56cmまで、横幅が36cmまで、マチ(奥行き)が23cmまでとなっています。(スーツカバーなどは別途規定あり)

ジェットスターの持ち込み手荷物サイズは高さ56cm、横幅36cm、奥行き23cmまで

これはキャスターやハンドルを含めた総外寸なので、キャリーケースをジェットスターで機内持ち込みする場合は、この範囲に収まるか、事前にしっかり確認しましょう。

持ち込みOKなキャリーケース・ボストンバッグ

実は、ジェットスターの無料持ち込み制限に収まるキャリーケースというのはなかなかないんです。

楽天などで「機内持ち込み可能サイズ」と書いてあるキャリーケースも、ジェットスターの規定をオーバーしていることがほとんどです。

「機内持ち込み可能サイズ」と書いてあっても、ジェットスターの規定をオーバーしている

また、ハードタイプのキャリーケースは、重量が3kgぐらいあることが多いので、中に荷物を入れるとすぐに重量オーバーになってしまいます。

ハードタイプのキャリーケースは本体の重量が重く荷物をほとんど入れられない

それぐらい、ジェットスターのサイズ制限は他のLCCに比べても厳しいということなんです。

ということで、ジェットスターの機内持込サイズに入る大きさのキャリーバッグをなんとか探し出してみました。

1cmぐらいのサイズオーバーは見逃されることもありますが、大切な旅行の出発時に無用なトラブルは避けたいですね。

超軽量キャリーケース

1.9kg超軽量

例えば、この「ヒデオワカマツ フライ2」キャリーケースの総外寸は高さ55cm 横幅35cm マチ22cmなので、ジェットスターの制限(高さ56cm、横幅36cm、マチ23cm)内で使用可能です。

Amazonレビューでも「Jetstarには難なく機内持ち込みできました。荷物入れにも余裕で収まります。」とのコメントがあります。

値段も8,780円(2021年5月現在)とかなりお手頃ですし、重量1.9kgとかなり軽量化されています。

ジェットスターでも使用可能なキャリーケースをお探しの方にはオススメです。

「ヒデオワカマツ フライ2」を実際に使ってみました

持ち込みOKのリュックサック

ジェットスターで持込利用可能なリュックサックについても調べてみました。

サイズで言えば45Lサイズぐらいまでのリュックなら規定のサイズ(高さ56cm、横幅36cm、マチ23cm)に収まることが多いようです。

リュックサックの形状は様々で、例えばバックパックなどはかなり縦長の形なので、高さの制限をオーバーすることがあります。
それで、ジェットスターに持ち込む際には、容量だけでなく外寸も忘れずにチェックしましょう。

《超》軽量ボストンバッグ

ジェットスターの無料手荷物をめいいっぱい使って荷物を持ち込みたい!という場合は、超軽量ボストンバッグを使うという方法があります。

例えば、私が以前に他のLCCを利用した時に使ったのが、この超軽量ボストンバッグです。

このボストンバッグ、重量なんと390gと本当に超軽量なんですが、作りが結構しっかりしていて、重い物を入れてもほつれたりすることはありませんでした。

厳密には高さが1cm超過(高さ37cm、横幅48cm、マチ20cm)していますが、通常の使い方をしていれば多少は余裕があるはずですから大丈夫です。

7kgの制限いっぱいに荷物を持つことができるので、1回の旅行で確実に値段の元が取れますね。

さて、ジェットスターの空港チェックインカウンターで、私たちの前に並んでいた人たちの手荷物検査の様子を見ていると…

超厳しい!ジェットスターの手荷物検査

まずは国際線(中部セントレア-台北桃園)を利用した時の様子から紹介したいと思います。

やはり事前の情報通り、手回り品も含めてしっかり重量検査が行われています。

中部国際空港(セントレア)のジェットスター台北ゆきチェックインの様子 重量チェックが厳しく行われている

小さなポシェットまで見逃されず重さをチェックされていたのには驚きました。

ネット上の古い情報では、チェックはあまり厳しくないというようなものもありますが、最近はかなりチェックが厳格化されている様子です。

重量オーバーを指摘されて、超過料金を支払うかどうかかなり悩んでいる様子の人も見受けられました。

ちなみにこの時点、つまり空港カウンターで追加手荷物を購入すると、国内線は3,500円、国際線では5,000円の追加料金を払うことになるので、気をつけてくださいね。

おとなしく預け荷物を購入しておいて正解、と胸をなでおろしました。

ジェットスターではこの程度の荷物でも追加料金が必要です
“ちょっとだけ”重量オーバーした時の裏ワザ

いくらジェットスターの手荷物検査が厳しいと言っても、さすがにポケットの中まではチェックしません。それで、7kgを「ほんのちょっとだけ」超えた、という場合はデジカメ、スマホ、モバイルバッテリーなどの小さくて重いものをポケットに入れるという裏ワザが使えますよ。ただ、あくまで裏ワザなので悪用は厳禁です。

搭乗前の再検査に注意!

チェックイン時の検査さえ通過してしまえば、免税店でお土産などの買い物などしても大丈夫なのかな、と思ったのですが、残念ながらそうは行かないようです…

ジェットスター 新千歳-中部便 搭乗手続きの様子 ここでも荷物の重量チェックが行われていた

こちらはジェットスター国内線(セントレア-札幌新千歳)を利用した時に気がついたのですが、搭乗口でスタッフの目視による再チェックが行われていました。

例えばお土産を買って個数が増えていたり、2つめの荷物が大きくなっていたりしていた人はいずれも、スタッフさんは見逃しませんでした(^_^;

搭乗ゲートでの追加手荷物購入はなんと国内線4,000円、国際線5,000円にもなります。元の航空券の値段が安い分、なんとしても追加購入は避けたいところです。

旅行って、行きよりも帰りの方がお土産などで荷物は多くなるものですから、最初から追加料金を払ってお土産の分を確保しておくのが賢いですね。

手荷物検査に時間がかかることも

新千歳空港のジェットスター専用手荷物検査場

これは新千歳空港でのことですが、新千歳空港の国内線は航空会社ごとに手荷物検査場が分かれていて、ジェットスターは一番遠い場所にありました。

しかも手荷物検査の列が全然進まないので、なぜだろうと思ったら、ここでも手荷物の大きさや重量が再検査されていて、容量オーバーで困り果てている人々が列をふさいでいました…

新千歳空港のジェットスター専用手荷物検査場に設置されていた手荷物制限についての注意書き

北海道はついついお土産を買いすぎてしまう人が多いのでしょうね、気持ちは分かります(^^;

どちらにしても、ジェットスターを利用する時は、時間に余裕を持った行動を心がけたいですね。

手荷物の重量はグループで合算できる?

さて、気になるのが、ジェットスターの手荷物(機内持ち込み、預け荷物)はグループの重量を合算して良いかという点です。

例えば2人グループの場合、きちんとそれぞれの荷物を7kg以内に収めないといけないのか、それとも2人で14kgでいいのか、ということです。

ジェットスターのスタッフさんによれば、厳密には持ち込み手荷物の合算はNGだとのことです。

1つの荷物があまりに重くなっている場合はその場でパッキングのやり直しをさせられることもあるそうなのでご注意ください。

8.0kg未満ではなく、7.0kg以下

手荷物制限重量の超過分、特に1kg未満の超過の扱いはLCCによってかなり異なります。

それで、ジェットスターでは厳格に7.0kg以下なのか、それとも8.0kg未満(≒7.9kgまで)ならOKなのかが気になりました。

ジェットスター国内線のチェックインカウンター

チェックイン時の手荷物チェックの様子を観察していると、7.0kgを超えると重量超過と言われていました。

荷物を作った時に7.0kgギリギリで、後から小物を思い出してバッグに追加で入れてしまって、なんてことは十分あり得ますよね。

パッキング時には最終的な重量に十分気をつけておきたいものです。

吊り下げ式の旅行用重量計を持っていると、帰りのお土産の重量チェックにも便利ですよ。下の重量計はコンパクトで値段も1,399円とお手頃です。

受託手荷物は個数制限なし

さらに、予約時に購入した15kgの受託手荷物(預け荷物)には個数の制限があるのかについても、地上スタッフの方に確認してみました。

地上スタッフの方によれば、受託手荷物(預け荷物)については個数の制限はないそうです。

ジェットスターの受託手荷物は複数個に分かれていてもOK

楽器は持ち込みできる?

上述の持ち込み手荷物の重量・サイズ制限に収まる範囲の楽器は無料で持ち込むことができます。

ただ、その場合は、ほぼ楽器だけでサイズ・重量が制限に近くなると思うので、別途自分の荷物用に受託手荷物(預け荷物)の追加購入が必要になりますね。

無料持込手荷物制限に収まらない楽器は、15kg以内のものまで機内持ち込み荷物として預けることが可能です。

ただし、その場合は楽器用に座席を追加購入すること、また飛行機1機あたりの積載可能数が限定されているので、事前の問い合わせが必須となります。

「サイズの大きな荷物」料金

ジェットスターの規定では、「ホイール、ハンドル、ケースを含めて1辺の長さが1mを超えるものはサイズの大きな手荷物に該当」し、追加料金2,000円が必要になります。(車椅子やその他の移動補助具、医療機器、ベビーカーなどは無料)

サイズの大きな手荷物 | ジェットスター

「サイズの大きな手荷物」追加料金には重量の枠は含まれていないため、預け入れ荷物を購入する場合は、「サイズの大きな荷物」の重量も忘れずに含めて購入するように、注意が必要です。

受託手荷物料金は航空券予約時の購入がオトク

ジェットスターの受託手荷物(機内預け荷物)料金は、購入のタイミングによって値段が異なります。

また、時期(繁忙期・閑散期)や路線によっても料金が変動する、非常にややこしいシステムです(><)

ということで、ジェットスター機内預け(受託)手荷物料金をまとめてみました。

受託手荷物料金(国内線・15kgの場合)

国内線料金
予約時1,680円*1 ~2,100円*2
空港チェックイン時3,600円
ゲートにて追加4,500円
*1 成田⇔関西 通常期 *2 成田⇔新千歳 繁忙期(2022年12月 わーとら!調べ)

受託手荷物料金(国際線・20kgの場合)

国際線 料金
予約時 成田発着 マニラ 2,750円 ~
台北 3,300円 ~
ケアンズ/ゴールドコースト 4,780円 ~
関西発着 台北 2,500円 ~
マニラ 2,700円 ~
ケアンズ 2,500円 ~
当日空港にて アジア路線 5,000円
オーストラリア路線 6,000円
(2022年12月 わーとら!調べ)

もし当日、空港で機内持ち込み手荷物のサイズオーバーが判明すると、現金かクレジットカードで受託手荷物(預け荷物)を購入することになります。

行きの荷物が制限内ぴったりでも、帰りがお土産で重くなったりすることもありますから、できるだけ予約時に保険として15kg(国際線は20kg)の預け入れ荷物を一つ購入するか、「ちゃっかりプラス」などのオプションを購入するのが賢いですね。

受託手荷物(預け荷物)はキャンセル不可

ジェットスターでは、受託手荷物(預け荷物)をキャンセルすることはできませんが、フライト変更の場合は受託手荷物は変更後のフライトに引き継がれます。

「ちゃっかりPlus」などのオプションなら受託手荷物が無料に

また、「ちゃっかりPlus」などのオプション運賃を購入すると、預け荷物がセットでついてくるのでそれを利用することもできます。

運賃タイプ 受託手荷物
フレックスBiz 0kg *5
ちゃっかりPlus 国内線 10kg
国際線 20kg
しっかりMax 30kg
*5 フレックスBizは10kgまでの手荷物を機内持ち込み可能

まとめ:ジェットスターの手荷物規定を賢く攻略!

こうして見ると、ジェットスターの手荷物制限と空港での検査がかなり厳しいことがわかります。

でも。ちゃっかりPlusオプションを購入して、さらにキャリーケースなどを軽量化すれば十分対応できますね。

しっかり対策して、ジェットスターの旅を楽しんでくださいね。

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