読者の方から「中国銀行(Bank of China)の東京支店に行けば銀聯カードを作れますよ」との情報をいただきました。
調べてみると、かなり難易度は高いですが確かに銀聯カードを作ることができるようです。
ということで中国銀行の銀聯カードについてまとめてみました。
この記事中の「中国銀行」は「ちゅうぎん」のことではなく、中華人民共和国にある「中国银行(Bank of China)」のことを指しています。
中国銀行の日本国内支店で個人口座を開く
中国銀行は日本の東京、大手町、横浜、大阪、名古屋、神戸に海外支店を持っており、個人口座を開くこともできます。
中国銀行の日本国内支店で開く普通預金口座は、日本円建てになっていて、さらには日本円から米ドル・ユーロ・人民元建ての外貨預金に振り替えることも可能です。
中国銀行は預金保険対象外
中国銀行は日本の預金保険制度の対象外のため、預金保険が適用されないことに注意が必要です。
中国銀行の東京支店で口座を開くと銀聯カードが発行される?
さて、本題に戻りますが、確かに中国銀行の東京支店で口座を開設すると銀聯カードが発行されるそうです。
調べていたところ、中国銀聯のサイトでも、「中国銀行の東京支店で銀聯デビットカードが発行されるようになった」という記事がありました。
発行されるのは「銀聯デビットカード」
さて、中国銀行の日本国内支店に口座を開設すると、キャッシュカードが発行されますが、そのキャッシュカードには「銀聯」のロゴがついており、これを銀聯デビットカードとしてショッピングにもATMでの現金引き出しにも使えるということのようです。
これまで見てきたクレジットカードとは違い、利用したその場で残高から引き落としされるのが特徴ですね。
日本円・人民元口座連動サービス
中国銀行の日本国内支店で発行した銀聯デビットカードには、「人民元口座連動サービス」を申し込んでいれば、日本(および中国以外)での買い物では日本円口座から、中国での買い物は人民元口座から引き落とされるという設定が可能です。
通常、日本円口座のみを開設していて、中国でショッピングやATMの利用をした場合は、利用した人民元の金額から日本円に換算して引き落としがされますが、人民元口座連動サービスを設定していれば、人民元口座から直接引き落とされるため、手数料を節約することができます。
日本円口座に残高が不足した場合(または人民元口座に残高が不足した場合)は、それぞれ自動的にもう一方の口座からの引き落としに切り替わるため、急な出費の時にも安心して使えるサービスとなっています。
銀聯カード手数料
中国銀行の日本国内支店で発行した銀聯デビットカード使用時の手数料は中国銀行のサイトから確認できます。
その中から、通常の利用に関係がありそうな手数料を抜き出してみます。
- 発行手数料:無料
- 年会費:1000円(2016年1月31日まで無料)
- 日本国内での他行ATM利用手数料:200円
- 中国国内の中国銀行ATM利用手数料:8元+1%(2016年1月31日までは8元のみ)
- 中国国内で中国銀行以外のATM利用手数料:10元+1%(2016年1月31日までは10元のみ)
- 日本でのショッピング:無料
- 中国でのショッピング:1%(2016年1月31日までは無料)
中国銀行の日本国内支店の使い方
中国銀行東京支店のメリット | 手数料を節約して海外送金する方法というブログに非常に分かりやすくまとめられています。
まとめ:日本にいながら人民元口座で決済できる貴重な銀聯デビットカード
調べてみると、中国銀行の日本国内支店で発行した銀聯デビットカードは、人民元決済ができるのが他の銀聯クレジットカードとの大きな違いと言えそうです。
円高の時期に人民元口座に振り替えておけば、為替レートを気にせず中国で銀聯カードを利用できる点が安心かもしれません。
中国銀行の日本国内支店では郵送で口座を開設することもできるとのことなので、興味のある方は一度問い合わせてみるのも良さそうです。