初めての中国旅行、中国出張が決まると、いろいろと不安なこと、心配なことが出てきます。
私が中国に通うようになって15年以上経ちますが、初めて中国に行った時は不安だらけだったのを思い出します。
とは言え、中国と言ってもよその国と比べてそれほど特別な注意が必要な国というわけではありません。
いくつかの基本的な注意事項に気をつければ、十分に安全は確保できます。
この記事では、中国旅行でこれだけは気をつけておきたいという注意点をいくつかまとめてみました。
更新履歴
- 2017/09/21 PM2.5対策、モバイルバッテリーなどについて情報を追加しました。
二重の備え
中国では時折、いろいろなことがスムーズに行かないことがあります。
特に短期の旅行や出張では、思っていた方法が使えないと時間や精神的なロスが大きくなります。
そこで、色々なものに2重の備えをしておくと良いと、トラブルにもすぐに対応できるので安心です。
複数の両替手段を持っておく
旅行中、不意の出費になってしまうことは、意外とあるものです。
多少の額なら手持ちの人民元でなんとかなりますが、思わぬアクシデントで1万円単位の追加出費となると、なかなかお金の工面に困ってしまいます。
そこで、中国旅行や中国出張では、予備の両替手段を用意しておくと安心です。
中国で注意が必要なのは、中国では「銀聯カード」が圧倒的に普及していて、JCBはもちろん、VisaやMasterCardが使えるお店も限られています。
日本で銀聯カードを作って中国旅行に持っていくと便利です。
都市によってはヤミ両替商が有利なレートを提示してくることがありますが、言葉巧みに騙そうとする悪徳業者もいるので十分注意してください。
衛生面での注意事項
リスクの高い屋台の食べ物は食べない
中国の屋台は、衛生管理もずさんなことが多く、また違法な食材や調味料・油等を使っている可能性も高いのです。
注意して見てみると、実は、現地の中国人たちも良く屋台のものを食べてお腹を壊しています。
食事はできるだけ、きちんとした、清潔感のあるレストランで食べることをお勧めします。
狂犬病の感染対策:犬や猫にむやみに触らない
中国では、狂犬病が毎年無視できない件数発生しています。
北京や上海、広州などの大都市であっても、狂犬病ワクチンを接種している飼い犬はごく一部に限られているのが現状です。
狂犬病は犬だけでなく、猫など他の哺乳類からも感染する可能性があるので、十分に注意が必要です。
また、咬み傷以外にも、もともとの傷の場所を舐められたり、目・唇を舐められても感染することがあります。
狂犬病ワクチンは高価なので、短い旅行のためにわざわざ接種する必要はないと思いますが、その代わり、動物にむやみに触らないように気をつけましょう。
海外旅行保険を忘れずに
慣れない海外旅行では、体調を崩すことや思わぬアクシデントに巻き込まれることも十分ありえます。
万が一に備えて、海外旅行保険には必ず入っておきましょう。
無料で作れるクレジットカードの中にも海外旅行保険が付いているものがあるので、海外へ行く機会が多いならそうしたカードを作っておくのもいいですね。
買い物関係の注意事項
しつこい物売りは完全無視で対応
観光地にはどこにでもいるのがしつこい物売り。「2まい、シェンえーん」とか「ヤシュイヤシュイ」などと怪しい日本語でしつこく付きまとってきます。
買う気がないことを伝えるには、徹底無視が最善です。少しでも反応すると彼らはさらにしつこくつきまといます。やりとりを楽しむのでないのなら、日本語でも中国語でも英語でも返事をしてはいけません。
要注意!観光地で日本語で声を掛けてくる人はトラブルの元
最近目立っているのが、上海の外灘や南京路などで日本人に声をかける巧妙な客引き・詐欺です。
上海の日本領事館からも注意喚起がされていますので、十分注意するようにしましょう。
「具体的には、女性二人組や客引き等から、「日本に行きたい」、「安く飲める店を紹介する」、「マッサージ店を紹介する」などと声をかけられ、誘われるままについて行ったところ、精算時に数名の男が現れて、数万元(日本円にして数十万円)の料金を請求されたケースが複数発生しております。」
一番いいのが、日本語で声をかけてくる人には十分警戒し、反応しないこと。
これらの地域で日本語で声をかけてくる現地の人がいれば、まずこのぼったくり店の客引きだと思って間違いないでしょう。
モバイル関係の注意事項
最近は、海外旅行・海外出張にもモバイル機器が欠かせない持ち物になってきました。
でも、中国旅行・中国出張でモバイル機器を使うにはいくつか気をつけておきたい点があります。
Gmail、Facebook、LINE、Twitter、Googleマップなどが使えない
中国では、一部のネットサービスへの接続が禁止されており、Gmail、Facebook、LINE、Twitter、Googleマップなどにアクセスすることができません。
中国旅行・中国出張中にそれらのサービスにアクセスしたい場合は、海外ローミングや香港SIMと言った方法をオススメします。
モバイルバッテリーの容量表記に注意
中国の空港で、モバイルバッテリーの本体に容量の表記がなかったため、バッテリーを没収されたという事故が発生しているようです。
ご自分のモバイルバッテリーの裏面を確認して、容量の記載があるか、一度確かめておくと良いでしょう。
身元不明のフリーWiFiにはつながない
中国では多くの飲食店等で無料WiFiが開放されていますが、それらの中には悪意を持って設置されているものがあると言われています。
VPNなどで自己防衛するか、自分専用のレンタルWiFiを持ち歩くなどして、犯罪に巻き込まれないように注意しましょう。
政治・経済面での注意事項
中国では、軍事機密等に属する公共施設を撮影しないよう十分注意しましょう。
また、中国と香港・マカオは政治経済の制度が異なり、通貨も異なるので注意してください。
中国と香港・マカオを行き来する場合(香港経由で中国に入る場合)、それぞれに国境があるので、移動時間に余裕を見ておきましょう。
中国旅行が楽しい思い出になりますように
ここまで色々な注意事項を挙げましたが、どれもそれほど特別なことではありません。
日本とは文化や社会事情が違う国へ旅行に行くので、少しだけ気をつければ大丈夫なはずです。
どうか中国旅行を存分に楽しんでください!