【現地発】マレーシアの物価は安い?高い?お隣のタイといろいろ比較してみた

この記事は、2020年7月に公開されたものを再構成したものです。記事中の一部の情報は古くなっている可能性があります。

東南アジアの人気旅行先の一つ、マレーシア。

世界遺産や熱帯雨林・ビーチリゾートなど、いろんな楽しみ方ができる旅行先です。

マレー系・中華系・インド系をはじめとする、多民族で成り立っており、様々な文化を楽しめるのも魅力の一つ。

物価が安いのも人気の理由の一つですが、どれくらいお安いんでしょう?

今回は首都・クアラルンプールと、これまた人気の旅行先、タイ・バンコクの物価を比べてみたいと思います。

この記事では、マレーシアリンギット・RM1=30円、タイバーツ・1B=3.5円で計算しています。
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マレーシアの食費はタイと比べると高い?安い?

マレーシアでの食事は、日本と比べると約1/3くらい。

リーズナブルに美味しいものが頂けます♪

さっそくマレーシアとタイの代表料理の値段を比べてみましょう♪

代表料理対決・ナシレマ vs トムヤムクン

ナシレマは100円~300円ぐらいで食べられます

こちらはマレーシア代表・ナシレマ。

ココナッツミルクで炊いたお米に、フライドチキンがついた、マレーシア定番のごはんです。

煮干し・ピーナッツ・ゆで卵とサンバルという甘辛いソースと一緒に頂きます。

ナシレマの値段は、お肉なしの激安タイプであれば100円以下!

ちょっと素敵なお店でいただいても300円くらいです。

一方タイの有名な料理はトムヤムクン!

トムヤムクンの値段は250円ぐらい

言わずと知れた、酸っぱ辛いエビの出汁が美味しいスープです。

トムヤムクンの価格は、ローカルなお店でいただけば70バーツ(約¥245)

たいていはスープだけでの提供なので、ライスも一緒にどうぞ。

麺対決・チャークエチャオ vs パッタイ

マレーシアとタイはお隣同士。

同じ東南アジアなので、実はよく似たメニューもあるんです。

では次は、米粉から作られている麺対決といきましょう。

マレーシアの麺料理の一つ、チャークエチャオは米粉の平麺の炒めもの。

具材は、もやしやかまぼこと一緒に、チキンもしくはシーフードなどが定番です。

甘めの醤油で味付けされており、日本人の口によく合います。

こちらはお値段 150円くらいからで、ちょっとリッチにシーフードのクエチャオだ
と300円程度。

一方、タイでよく食べられているのはパッタイ。

パッタイの値段は150円~300円程度

こちらも米粉の平麺ですが、クエチャオよりは細めでコシがあります。

具材はチャークエチャオと似てますが、味付けが甘めで、そこにライムを絞っていただきます。

こちらは激安だと40バーツ(約¥140)

高くても300円ほどでいただけます。

どちらも甲乙つけがたい美味しさですが、ここでは安さを追求してパッタイに軍配が上がりました。

チキンライス対決・ハイナンチキンライス vs カオマンガイ

チキンライスは、東南アジアのいろんな国で食されているメニュー。

マレーシアのチキンライスはこんな感じ。

マレーシアのチキンライスは150円から500円ぐらい

チキンのゆで汁で炊かれたお米には、ショウガやレモングラスなどで香りつけもされていて、アジアならではの美味しさがあります。

大衆食堂では150円くらいから。

おしゃれなレストランでも500円でお釣りがくるくらい。

タイでは「カオマンガイ」と呼ばれていて、相場はだいたい40バーツ (約¥140)ぐらい。

マレーシアもタイも、どちらも激安です。

しかも日本人好みのはずれのない美味しさ。

どちらの国に行かれるにしても、一度は食していただきたいチキンライスです。

レストラン

お手軽な価格で豪華な料理が楽しめるのも、東南アジアの魅力の一つ。

ではレストランでドーンと美味しいものを食べたいとき、おいくらくらいかかるのでしょうか?

シーフード料理だと、基本グループで行くことが多く、みんなで料理を取り分けるスタイルになります。

マレーシアのシーフードレストランでの食事は1人1000円以内でお腹いっぱい

こちらはマレーシアのシーフードレストランでの食事ですが、これくらいだと、一人当たり1,000円以下で食べれます。

マレーシアのシーフードレストランでは水槽から自由に魚を選んで注文できる

水槽から魚を選んで注文するともうちょっと値が張りますが、それでも一人2,000~3,000円も出せば、相当贅沢な食事が楽しめます。

マレー料理のレストランはビュッフェスタイルで提供しているお店が多く、安ければ1,000円くらいから。

マレー料理だけでなく中華やウエスタンなども選べるタイプだと、3,000円以下で楽しめるところが多いです。

タイのレストランもマレーシア同様、キロ当たりいくらの料理が多いので、はっきりと値段を言うのは難しいです。

料金はマレーシアとよく似ています。

参考までに、バンコク1番の有名店では、一人当たり1,500バーツ(約5,250円)で、とっても贅沢な食事ができちゃいます。

高級店のメニューを見てみると、

  • 前菜や炒め物で200B(約700円)
  • 蟹入りチャーハン1人前120B(約420円)
  • プーパッポンカリ-が1000B(約3,500円)

など。

時価で提供される料理もあります。

せっかくの海外旅行ですから、こんな時はおサイフのひもをちょっと緩めて、プライスレスな食事を楽しんでもいいかも?!

フルーツ

東南アジア旅行の楽しみの一つは、南国のフルーツが豊富なこと!

ではマレーシアとタイのフルーツのお値段を比べてみましょう。

フルーツの価格(kgあたり) クアラルンプール バンコク
マンゴー 200円~ 100円~
パパイヤ 120円~ 120円~
マンゴスチン 240円~ 140円~
ドリアン 300円~ 525円~
ドラゴンフルーツ 240円~ 175円~
パッションフルーツ 150円~ 350円~
パイナップル 150円~ 120円~

季節によってお値段は変わりますが、マレーシアもタイもやっぱりフルーツは安い!

パパイヤやマンゴー、ドラゴンフルーツなど、東南アジアならではのフルーツが手軽なお値段で食べれます。

マンゴーやパイナップルなど、日本で食べられるフルーツはさらに甘みが強いことも。

ぜひ挑戦してみてください。

東南アジアのかき氷

「食後のデザートは別腹!」は万国共通!

マレーシアにいようがタイにいようが、甘いものは食べたいものです。

南国で熱く火照った身体にうれしい、かき氷のお値段を調べてみましょう。

マレーシアの代表スイーツといえば、アイスカチャン!

アイスカチャンは100円ちょっとで食べられる至福のデザート

チェンドル(ゼリー)や、あずきなどをのせたかき氷です。

こちらは大衆食堂で120円くらいから食べれます。

一方、タイの代表スイーツは、ナムケン・サイ。

山ほどあるトッピングの中から、好きなものを選んでかき氷にのっけていきます。

専門店もありますが、フードコートでも食べられます。

フードコートなら50円~、専門店だと100円~いただけます。

ドリンク類

さっそくお値段の比較です。

ドリンクの価格 クアラルンプール バンコク
ココナッツジュース 100円~ 70円~
水(ペットボトル)0.5L 15円~ 20円~
水(ペットボトル)1.5L 45円~ 40円~
缶ジュース(コーラ) 45円~ 52円~
スイカジュース 120円~ 120円~
タピオカミルクティー 200円~ 300円~
フルーツティ 300円~ 280円~
缶ビール 210円~ 110円~
瓶ビール 350円~ 160円~
カクテル 450円~ 110円~

ソフトドリンクではそこまで大きな差はありませんが、アルコールはタイの方が断然お安いです。

それもそのはず、マレーシアはイスラム教の国。

イスラム教はお酒を飲むことはご法度。

そのためアルコールの料金が非常に高く設定されているのです。

マレーシア、お酒が好きな方にはちょっとツライかな?

ケーキ

マレーシア発祥の「シークレット・レシピ」は、美味しいケーキで有名なお店。

近隣国にも店舗を展開しており、お隣タイにもお店があります。

こちらのケーキのお値段は、、、

マレーシアでは約300円なのに対し、タイでは400円以上します。

タイのお値段の方が若干高めですね。

日本食

旅行先の食事もいいんですが、たまには日本食も恋しくなりますね。

クアラルンプールでもバンコクでも、日本食レストランは気軽に見つけられます。

ではお値段はどうでしょうか?

豚骨ラーメンで有名な「麺屋武蔵」のお値段を比べてみました。

マレーシア・クアラルンプールの『武蔵ラーメン』はRM27(約800円)

クアラルンプールの麺屋武蔵

タイ・バンコクは「麺屋武蔵 武骨」店の『武蔵ラーメン』350B(約1,200円)

ここはマレーシアの店舗に軍配が上がりました。

インスタント食品

節約旅行の時にお世話になるのが、インスタント食品。

最近は、レンジしてすぐ食べれる冷凍食品もあります。

これが意外とイケるんです。

カップめんやインスタントラーメンをお土産に買っていく人もいますね。

インスタント食品の価格 クアラルンプール バンコク
カップ麺 50円~ 50円~
インスタントラーメン(5袋) 100円~ 110円~
冷凍食品 150円~ 180円~

マレーシアの交通費はタイと比べると高い?安い?

旅行先では、どうしても交通費にお金がかかるものです。

マレーシアとタイの交通費はどんな感じなんでしょうか。

空港から中心部までの交通費を比較してみた

マレーシア・クアラルンプール国際空港からクアラルンプール市内(KLセントラル)までは、約50Kmくらい離れています。

タイの首都・バンコクはというと、二つ空港があります。

スワンナプーム国際空港とドンムアン空港です。

バンコク中心地まで、スワンナプーム空港からだと約25Km、ドンムアン空港からは約30Kmの距離です。

スワンナプーム空港には、JAL・ANA・タイ国際航空など大手航空会社が、ドンムアンは空港はエアアジアなど、LCC(格安航空会社)がメインに就航しています。

では空港から首都中心部までの交通費を比較してみましょう。

空港交通機関の運賃 クアラルンプール バンコク
空港バス 360円 105円
空港用電車 1,650円 53~160円
タクシー 2,500~6,700円 1,400~7,000円

バンコクの方が空港からの距離が近いので、交通費もその分安いですね。

市内バス・電車を比較してみた


クアラルンプールには、「GOーKL City Bus」、「HOP ON HOP OFF(観光名所を巡回)」、「Rapid KL(市バス)」という三種類のバスが走っています。

Rapid KLは「タッチアンドゴー」という電子マネーでしか支払いができません。

バンコクには、公営バス(エアコンなし)と私営バス(エアコン付き)があります。

もちろんエアコン付きの私営バスの方がちょっとお値段高くなります。

バス電車の運賃 クアラルンプール
GO KL バス 無料
HOP-ON HOP-OFFバス (24H) 1,500円
HOP-ON HOP-OFFバス (48H) 2,220円
Rapid KL (市バス) 30~90円
バス電車の運賃 バンコク
市バス(エアコン無) 23円~
市バス(エアコン有) 39円~

基本ローカルのバスはとても安いですが、路線に詳しくない観光旅行客にはハードルが非常に高いです。

その点、クアラルンプールの「GO – KL City Bus」は観光客にも優しいバスです!

誰でも無料で乗車でき、主な観光地に行くのに便利に使えます。

無料にもかかわらず、エアコン&WiFi完備!

観光客だけでなく、クアラルンプールに在住の人にもうれしいサービスですね。

クアラルンプールには地下鉄(MRT)・高架鉄道(LRT)・KLモノレール・KTMコミューターといった電車があります。

バンコク市内は、地下鉄(MRT)・高架鉄道(BTS)が利用できます。

各料金は下記のとおりです。

地下鉄・鉄道の運賃 クアラルンプール
MRT(地下鉄) 36円~
LRT(高架鉄道) 36円~
モノレール 36円~
KTMコミューター 36円~
地下鉄・鉄道の運賃 バンコク
MRT(地下鉄) 49円~
BTS(高架鉄道) 56円~
BTS 一日券 490円

最低料金だけで比べるとマレーシアの方が安いですが、日本と比べたらどちらも激安に感じますね。

コラム:クアラルンプールとバンコクの電子マネーについて

東南アジアの国々でも、キャッシュレスは普及しています。

クアラルンプールでは「タッチアンドゴー」という電子マネーで乗車料金の支払いをします。

公共の交通機関は現金では支払いができないので要注意。

バンコクはMRTの支払いに現金と「Rabbit Card」が使えます。

「タッチアンドゴー」も「Rabbit Card」も日本でいう「Suica」のようなもの。

公共交通機関だけでなく、コンビニなどの支払いも可能です。

マレーシアの観光はタイと比べると高い?安い?

旅行に行くからには、ぜひ観光を楽しみたいですが、クアラルンプールとバンコクではどんな観光が人気なんでしょうか?

クアラルンプールの人気観光スポット

・ペトロナスツインタワー:カラフルな噴水のショー

・スリアKLCC:映画館・水族館なども入っているショッピングモール

・セントラルマーケット:かわいいお土産探しはもちろん、ヘナなどの伝統芸術も楽しめる

・ブルーモスク/ピンクモスク:SNSへの投稿が楽しくなる、フォトジェニックなモスク

・チャイナタウン:言わずと知れた中華街

・マラッカ:街全体が世界遺産都市

・バトゥー洞窟:大きな金の像と洞窟が圧巻な、ヒンズー教の聖地

バンコクの人気観光スポット

・ワットポー:横になった巨大な金の仏像で有名

・アユタヤ遺跡:世界遺産の古都

・象乗り体験:タイに揺られてのんびり~

・カオサン通り:バックパッカーの聖地

・水上マーケット/メークロン市場:船に乗りながらお買い物。線路のそばにはテントのお店がずらり

・ピンクガネーシャ:でっかいピンクの象がお出迎え

・カリプソキャバレー:人気のニューハーフ・ショー

・カンチャナブリー:映画「戦場にかける橋」の舞台

現地ツアー料金を比較してみた

どちらも見どころ満載でそれぞれの魅力はありますが、ここは”お金目線”で査証してみたいと思います。

日本からネットで予約できる現地ツアーの価格です
現地観光ツアーの料金 クアラルンプール バンコク
市内一日観光 約9,000円~ 約6,000円~
盛りだくさん現地ツアー 約17,000円~ 約15,000円~
クルーズ+ディナー 約6,500円~ 約3,500円~
世界遺産都市 約12,000~(マラッカ) 約7,000円~(アユタヤ)

料金だけで比べると、バンコクの方がお手ごろな価格で現地ツアーが楽しめます。

クアラルンプールではちょっと頑張って、自分たちで観光地を巡るのも有りかもしれませんね?!

マレーシアのマッサージはタイと比べると高い?安い?

マッサージというと、タイの方が有名なイメージです。

マレーシアにはマッサージのイメージはないかもしれませんが、実は手ごろなお値段でマッサージが受けれるんです。

ではお値段の比較をしてみましょう。

一時間単位での料金です
マッサージの料金 クアラルンプール バンコク
フット 1,500~3,300円 1,050~2,100円
ヘッド&ショルダー 1,800~3,500円 1,050~1,400円
ボディ 1,350~4,500円 2,100~4,200円
アロマセラピー 3,240~3,450円 2,975~5,250円
タイ式 2,250~3,800円 1,225~2,975円
タイ・ハーバルボール 3,000~3,900円 2,450~3,850円

お店によって料金も違うので、平均的な価格ですが、ここはやはりバンコクに軍配が上がりました。

といっても、日本の料金からすれば、クアラルンプールもとっても安いんですけどね。

東南アジアでは、ショッピングモール内や雑居ビルの中など、街中で手軽に施術を受けれます。

料金表は一時間当たりの料金ですが、フットマッサージやヘッド&ショルダーなどは、30分・45分などの少し短めの料金プランも豊富です。

気軽にできるので、観光の合間に休憩もかねてマッサージ、なんて楽しみ方もできますね。

マレーシアのホテルはタイと比べると高い?安い?

東南アジアのホテルはコスパがいいことで知られています。

マレーシアやタイも例外ではありません。

でもあえて選ぶならどっちが安いんでしょうか?

高級ホテルの値段を比較してみた

高級ホテルの料金 クアラルンプール バンコク
ヒルトンホテル 15,000円~ 16,000円~
ル・メリディアン 15,000円~ 18,000円~
JWマリオット 13,500円~ 23,000円~
フォーシーズンズホテル 25,000円~ 70,000円~
シャングリラ 13,000円~ 20,000円~

同じようなホテルで比べると、クアラルンプールの方がお安いようです。

※予約する時期や予約サイトによって値段は変動します。

格安ホテルの値段を比較してみた

ドミトリーやリーズナブルなホテルだとどれくらい安く泊まれるんでしょうか?

格安ホテルの料金 クアラルンプール バンコク
ドミトリー(一人) 360円~ 500円~
バジェットホテル(一人部屋) 500円~ 1,200円~
バジェットホテル(二人部屋) 1,500円~ 1,500円~
中級ホテル(★3~4つ) 3,000円~ 3,000円~

バンコクはバックパッカーの聖地と呼ばれ、非常に多くの観光客が訪れる場所となりました。

それに伴い、物価も少しずつ上がってきているのが現状です。

中級ホテルになると、どちらも同じような価格で泊まれそうですが、「お値段重視」となると、クアラルンプールに軍配が上がります。

まとめ

マレーシア・クアラルンプールとタイ・バンコク。

様々な分野でお値段の比較をしてみましたが、どちらも甲乙つけがたい安さです。

物価としては、そこまで大きな差は感じられませんでした。

でもあえていうなら、マッサージやお土産探しなど、旅行で楽しみたい分野はほんの少しバンコクの方がお安いかも?

賢く節約しながらも十分旅が楽しめるよう、ある程度の相場を知っておくのはいいと思います。

マレーシアもタイも魅力いっぱいの国。

皆さんの楽しい旅行の参考になれば幸いです。

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