スマホやタブレット、カメラなどはどれも、今や海外旅行に必要不可欠なアイテムですが、さあこれから使おうという時に「バッテリーがない⁉︎…どうしよう?」なんていう恐怖の瞬間もよくあるものです。
そんな海外旅行に必須アイテムのモバイルバッテリーですが、飛行機搭乗時には機内持ち込みや預け入れについての細かい規制ルールの対象とされていて、しっかり守らないとその場で没収なんてことにもなりかねません。
「じゃあどうすればいいの?」ということでこの記事では…
- 飛行機に手荷物として持ち込めるモバイルバッテリーのルール
- 持ち込みが禁止となる条件
を詳しく紹介していきたいと思います。
モバイルバッテリーを飛行機に持ち込む条件
機内預け(受託手荷物):予備バッテリーは機内預け禁止
国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)による規定では、リチウムイオン電池単体およびリチウムイオン電池を搭載した電子機器は航空機への搭載に制限があります。
以下に解説しますが、一言でまとめると「予備のリチウムイオン電池単体を預け荷物にはできないが、リチウムイオン電池内蔵の電子機器は預け荷物でもOK」ということになります。
ICAOの規定によれば、パソコンやスマートフォンなどに使用する予備のリチウムイオン電池は、旅客機の貨物室で運搬する場合は充電残量を30%以下に制限するように定められています。
参考:Classification of Lithium Baterry (英文pdf)
この規定の要点は以下の通りです。
よって、この規定が意味するのはリチウムイオン電池を使用した予備バッテリーをスーツケースなどに入れて受託手荷物(預け荷物)とすることが実質的に禁止ということです。
カメラの予備バッテリーやモバイルバッテリーなどをうっかりスーツケースに入れたまま預け荷物にしないよう注意が必要です。
機内持ち込み:容量と数量の条件付き
続いて、リチウムイオン電池を機内に手荷物として持ち込む場合のルールですが、これは日本国内では国土交通省航空局(JCAB)によって規定があります。
参考:機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例(PDF)
規定によれば、リチウムイオン電池を使用した予備バッテリーを機内に持ち込む際のルールとして、ショートしないように保護することを条件として、旅客機への持ち込みが「容量と数量の制限付き」で許可されています。
- 100Wh以下→持ち込み可
- 100Wh超 160Wh以下→最大2個まで
- 160Wh超→持ち込み不可
ここでは容量の単位にWhが使われていますが、一般的なリチウムイオン電池で使われているmAhからWhへは簡単な計算によって換算できます。換算方法はこの記事の中盤で解説していますので参考にしてみてください。
いわゆるモバイルバッテリーのうち、ほとんどの製品は容量100Wh以内に収まっていますが、「ノートPC用」超大容量モバイルバッテリーや、いわゆる「ポータブル電源」などはこの規定を上回る容量のものが数多くありますので持ち込みに注意が必要です。
- Qモバイルバッテリーの航空機持ち込みに規制があるのはなぜですか?
- A
モバイルバッテリーの航空機持ち込みに規制がある理由は、近年、リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーが原因の発火・爆発事故が世界中で増加しているからです。
リチウムイオン電池は、大容量の充電電池として人気がありますが、気温・気圧の変化や衝突の衝撃、過充電などが原因で発火や発熱、発煙してしまうといったデメリットがあります。
逃げ場のない飛行機内で発火してしまうと大きな事故に繋がる可能性が高いため、厳しい制限が規定されています。
機内預けにできるバッテリーと預けられないバッテリー
そうは言っても、持ち込み手荷物の重量制限もあるし、できるだけ重いものはスーツケースに入れて預けたいですよね。
バッテリーといっても色々な種類があるわけで、何でもかんでも持ち込み手荷物にしなければならないわけではなく、一定の条件のもと持ち込みや機内預けが可能なものもあります。
ここではまず「機内預けできるバッテリー」と預け不可のバッテリーを取り上げ、詳しく解説していきます。
機内預けできるバッテリーに関する基本ルール
基本的なルールとして覚えておきたいのは、国内線でも国際線でも以下の2点です
- 予備バッテリーや外付けバッテリーに区分されるものは預けられない
- 内蔵バッテリーに区別されるものは条件を満たせば機内に預けられる
内蔵バッテリーを機内預けにできる条件は国土交通省航空局(JCAB)によって以下のように定められています
- 電源を完全にオフにしていること(スリープモードは不可)
- 強固なスーツケースへの梱包、衣類等による保護など偶発的な作動や損傷を防止するための措置を行っていること
以下に、具体的な事例から持ち込み・機内預けの可否を見ていきましょう。
カメラやビデオカメラのバッテリー
デジカメやハンディカムなどのバッテリーはカメラに入っている状態なら、取り外し可能であっても内蔵バッテリーとして扱われます。
この場合、必ず電源をOFFにし梱包&保護することを条件として預けられます。
注意が必要なのはカメラから取り外した状態の予備電池です。こちらは「予備バッテリー(単体バッテリー)」と見なされるため、容量にかかわらず機内預け不可、持ち込み手荷物のみとなっています。
ちなみに「充電器」は危険物ではありませんので、機内持ち込み、受託手荷物ともにOKです。
スマホのバッテリー
スマホ本体にはリチウムイオンバッテリーが内蔵されていますが、必ず電源をOFFにし梱包&保護することを条件として、本体ごと機内預け(受託手荷物)することはできます。
予備バッテリーやモバイルバッテリーは機内預け不可となっていますので、機内持ち込み手荷物として持ち込む必要があります。
また、モバイルバッテリーは容量によって持ち込める個数に制限があることに注意が必要です。
ノートPCのバッテリー
ノートパソコンをバッテリー付きの状態で機内預け(受託手荷物)することはできます。
iPadなどのタブレットPCも同様です。
ただし、必ず電源をOFFにし梱包&保護することが条件ですので、スリープ状態ではなくシャットダウンしてから預けるようにしましょう。
スマホ等と同じく、ノートPCの場合も予備バッテリーやモバイルバッテリーは機内預け不可となっていますので機内持ち込み手荷物とする必要があります。
特にノートPC用の超大容量モバイルバッテリーの中には預け荷物・機内持ち込みどちらも不可となる製品もあるので十分に注意してください。
WiFiルーター
リチウムイオンバッテリーを内蔵したWiFiルーターは、ルール上は「リチウムイオンバッテリー内蔵の電子機器」となるため機内預け・持ち込み手荷物ともにOKなのが原則ですが、実際は航空会社や空港係員の判断によって預けられないこともあるようです。
これは、数年前のある時期に「モバイルバッテリー機能付き(いざという時はスマホも充電できる)WiFiルーター」が発売されて人気が出たことに理由があるようです。
空港の係員が一目で「単なるWiFiルーターなのかモバイルバッテリー機能付きWiFiルーターか」を見分けることは難しいため、空港や航空会社によっては一律で「WiFiルーターは預け荷物不可」という運用にしているというのが実態です。
空港での無用なトラブルを避けるためにも、WiFiルーターは機内持ち込み手荷物に入れておくのが安全でしょう。
GoProなどのアクションカム
GoProなどのアクションカムも電池を入れたまま機内預け(受託手荷物)することはできます。
必ず電源をOFFにし、梱包&保護することが条件です。
予備電池は機内預け不可となっていますので、機内持ち込みにしましょう。
ドローン
djiなどのドローンを電池を入れたまま機内預け(受託手荷物)することはできます。
こちらも、必ず電源をOFFにし梱包&保護することが条件です。
予備電池は機内預け不可となっていますので、機内持ち込みにしましょう。
シェーバー
バッテリー内蔵型の電動シェーバー(髭剃り)は機内預け、持ち込み手荷物どちらも問題ありません。
マキタなど電動工具のバッテリーは?
電動工具本体は「工具」としての輸送制限を受けるため、他のリチウムイオンバッテリー内蔵機器とは異なり機内持ち込みはできません。必ず受託手荷物として預けることが必要です。
本体に内蔵(接続)されている電池はそのまま機内預け(受託手荷物)が可能ですが、外付けや予備のバッテリーは機内預けができず、手荷物として機内に持ち込む必要がある点に注意してください。
バイク用の鉛シールドバッテリー
バイク用の鉛シールドバッテリー(電圧が12V以下でワット時定格量が100Wh以下のもの)は機内預けと持ち込みが可能です。
短絡防止の措置が行われていることと、携帯・携行する手荷物に収納することを条件に2個まで輸送ができます。
車用の鉛バッテリーは機内預け、持ち込みともに不可となっています。
自分のバイクを持ち込んで「北海道でツーリングツアー」などする際はバッテリー輸送に気をつけましょう。
電動車椅子用のバッテリー
電動車椅子用の鉛シールドバッテリーは、バッテリーを取り外せば預け手荷物として輸送が可能です。(バッテリーが取り外せる設計のみ対象)
リチウムイオンバッテリーの場合は、基本は預かりは不可ですが、バッテリーを取り外せば機内に持ち込むことができます。
外した電池および予備電池は300Wh以下であれば1個まで、160Wh以下のものは2個まで持ち込み可能です。
電動車いすで、バッテリーの取り外しができず誤作動防止対策がないものや、上記の条件を満たさないもの(液体バッテリーで直立積載できないものや300Wh以上のリチウムイオンバッテリー)は、機内持ち込み手荷物にも預け手荷物にもできません。
また、小型の飛行機では、折りたためない車いすは搭載できないことがあります。
電動車いすで飛行機を利用する方は、事前にご利用の電動車いすの仕様やサイズ、重量、バッテリーの種類などを航空会社に確認することをオススメします。
乾電池式のモバイルバッテリーは?
マンガンやアルカリなどの、充電不可能な使い切りの乾電池を使用したモバイルバッテリーは規制の対象外で機内預けも可能です。
また、充電できるニカドやニッケル水素の電池も規制対象外です。
モバイルバッテリーを受託手荷物として預けてしまったらどうなる?
モバイルバッテリーが荷物の中にある事を忘れて、うっかり受託手荷物として預けてしまったらどうなってしまうのでしょうか?
基本的には没収され廃棄される可能性が高いです。
空港職員は荷物検査のためにスーツケースの鍵を壊すことも許されているので注意が必要ですね。
保安検査の時に見つかったら呼び出しがあります。
万が一呼び出しに気づかなければ没収、廃棄されてしまいますので、必ず機内持ち込みのカバンに移しておきましょう。
モバイルバッテリーの容量計算方法
モバイルバッテリーの容量をmAhからWhに変換する簡易計算式:
mAh×3.7v(一般的なリチウムイオン電池の電圧)=Wh
※簡易的に「27000mAhまでは持ち込みOK」と覚えておくと◎
機内に持ち込みできるモバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池の条件はWh(ワットアワー・ワット時)によって規制されています。
100Wh以下は個数制限なし、100Wh超~160Wh以下は2個まで、160Wh超は持ち込み不可(機内預けも不可)。
モバイルバッテリーの容量は、一般的に「mAh(ミリアンペアアワー)」で記載されています。
持ち込みたいモバイルバッテリーの容量(Wh)を確認するには電力=電圧×電流という計算式に当てはめ、「mAh」から「Wh」に変換します。
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池の定格電圧はメーカーによって3.6Vと3.7Vの2種類に分かれています。パッケージや本体に書いてあればその値を使えますが、不明な場合は3.7vとして計算すれば安全でしょう。
mAh | Wh | 持ち込みについて |
---|---|---|
2000mAh | 7.4Wh | 持ち込み可 |
3000mAh | 11.1Wh | 持ち込み可 |
4000mAh | 14.8Wh | 持ち込み可 |
5000mAh | 18.5Wh | 持ち込み可 |
6000mAh | 22.2Wh | 持ち込み可 |
10000mAh | 37Wh | 持ち込み可 |
20000mAh | 74Wh | 持ち込み可 |
27000mAh | 99.9Wh | 持ち込み可 |
30000mAh | 111Wh | 2つまで持ち込み可 |
100均のモバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?
ダイソーなどの百均ショップで買えるバッテリーでも、容量が書いてあれば持ち込みは可能です。
容量が書いてないものは、保安検査で没収される可能性がありますので気をつけましょう。
行き先によってバッテリー機内持ち込みの条件は違う?
ICAOの規定により、国際線のバッテリー持ち込み規制のルールは基本的にはほぼ同じですが、行き先の国によっては多少の追加ルールがある場合や、日本よりも厳しい条件を提示している国もありますので、事前に確認するようにしましょう。
主な国 | モバイルバッテリー持ち込み規制内容 |
---|---|
韓国 | 手荷物として持ち込み可能 リチウムイオン電池など : 制限なしで可能 予備電池100Wh超過〜160Wh以下 : お1人様2個以内可能 予備電池160Wh超過 : 持ち込み不可 |
アメリカ | 100Whを超え160Wh未満のリチウム電池に関しては、航空会社の承認を得て手荷物として持ち込み可能。 乗客1名につき2個の予備の電池に限る。 破損やショートを防ぐために包装する。 |
台湾 | モバイルバッテリーとリチウムバッテリーは2個まで手荷物持ち込み可能。 コネクターは外すことが条件。 |
グアム | 100Whを超え160Wh未満のリチウム電池は、航空会社の承認があれば手荷物として持ち込み可能。 乗客1名につき2個の予備の電池に限る。 破損やショートを防ぐため包装する。 |
中国 | 一つのリチウムイオン電池のワット時定格量は100Whを超えてはいけない 1.明確な表示があり、定格出力は100Wh以下であること。 2.100Whを超え160Wh未満のリチウム電池は、航空会社の承認を得て手荷物として持ち込み可能。 乗客1名につき2個の予備の電池に限る。 破損やショートを防ぐため包装する。 |
香港 | 予備のリチウムイオン電池はショートを防ぐために個別に包装し手荷物として持ち込むこと |
ハワイ | 100Whを超え160Wh未満のリチウム電池は、航空会社の承認を得て手荷物として持ち込み可能。 乗客1名につき2個の予備の電池に限る。 破損やショートを防ぐため包装する。 |
ニュージーランド | 航空会社の規定に準ずる。 ショートを防ぐため包装し、必ず手荷物として持ち込む。 |
航空会社やLCCによってバッテリー持ち込みの条件は違う?
モバイルバッテリーについては行き先の国だけでなく、その国の航空会社によっても規定が微妙に違ってくることがあります。
主な航空会社の条件をリストアップしてみました。
主な航空会社 | モバイルバッテリー持ち込み規定 |
---|---|
JAL | 国内線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) 国際線>: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:JAL国内線 JAL国際線) |
ANA | 国内線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:ANA国内線 ANA国際線) |
ジェットスター | 国内線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) 一人あたり個人的利用予備電池20個まで持ち込み可 (出典:ジェットスター) |
ピーチ・アビエーション | 国内線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:ピーチ・アビエーション) |
エアアジア | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:エアアジア) |
スターフライヤー | 国内線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:スターフライヤー) |
エア・ドゥ | 国内線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:エア・ドゥ) |
スカイマーク | 国内線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可 ※機内持ち込みは合計2個まで (出典:スカイマーク) |
アシアナ航空 | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) ※機内持ち込みは合計5個まで (出典:アシアナ航空) |
大韓航空 | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) ※機内持ち込みは合計5個まで (出典:大韓航空) |
エールフランス | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:エールフランス) |
カンタス航空 | 国際線: 100Wh以下:持ち込み可 100Wh〜160Wh:航空会社の許可が必要(最大2個まで) (出典:カンタス航空) |
ユナイテッド航空 | 国際線: 100Wh以下:持ち込み可 100Wh超〜160Wh以下:持ち込み可(最大2個まで) 160Wh超:機内持ち込み不可(リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認) (出典:ユナイテッド航空) |
デルタ航空 | 国際線: 100Wh以下:持ち込み可 100Wh超〜160Wh以下:持ち込み可(最大2個まで) 160Wh超:機内持ち込み不可(リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認) (出典:デルタ航空) |
キャセイ・パシフィック | 国際線: 100Wh以下:持ち込み可(最大20個まで) 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) 160Wh超:持ち込み不可(リチウムイオン電池内蔵の電動車椅子は要確認) (出典:キャセイ・パシフィック) |
ベトナム航空 | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:ベトナム航空) |
ハワイアン航空 | 国際線: ショートしないよう端子部分を保護すれば持ち込み・預け荷物可(可能な限り機内に持ち込み) (出典:ハワイアン航空) |
フィンエアー | 国際線: 100Wh以下:持ち込み可 100Wh〜160Wh:航空会社の許可が必要(最大2個まで) (出典:フィンエアー) |
タイ航空 | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可(最大20個まで) 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:タイ航空) |
スクート | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可(最大20個まで) 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:スクート) |
ルフトハンザ航空 | 国際線: 100Wh以下:持ち込み・受託手荷物可 100Wh〜160Wh:航空会社の許可を受ければ持ち込み可 (出典:ルフトハンザ航空) |
シンガポール航空 | 国際線: 100Wh未満:持ち込み可(最大20個まで) 100Wh〜160Wh:持ち込み可(最大2個まで) (出典:シンガポール航空) |
チャイナエアライン | 国際線: 100Wh以下:持ち込み可 100Wh〜160Wh:航空会社の許可が必要(最大2個まで) (出典:チャイナエアライン) |
モバイルバッテリーの空港保安検査を受ける方法
せっかく準備したモバイルバッテリーが空港で没収…なんてことにならないためにも、何より緊張する「保安検査場対策」はしっかりとしておきたいですね。
日本国内の空港では、パソコンなど電子機器のように、カバンの中から出す必要はないことが多いです。
機内持ち込み用のバッグがある場合は、モバイルバッテリーは中に入れたままで問題ありません。
中国など海外の空港では、保安検査の際にはかなり細かく持込の携帯バッテリーの検査が行われることが多いので、モバイルバッテリーやカメラの予備バッテリーは保安検査ではバッグから出してトレーに乗せ、容量が規定内のものであることがはっきり見えるようにしておきましょう。
モバイルバッテリーの機内持ち込み方法
スマホ用のモバイルバッテリーなど、USBケーブルを差し込む形状のものはそのまま持ち込んでOK。
端子がむき出しのバッテリーは、短絡しないようジップロックなどのビニール袋や専用のケースに入れ発火や爆発などの危険が起こらないように処置をしておきましょう。
機内ではモバイルバッテリーを使って充電できる?
モバイルバッテリーを使ってスマホに充電してよいかどうかは航空会社ごとの規定を確認する必要があります。
特に、中国系航空会社などでは飛行中のモバイルバッテリーの使用が固く禁止されています。
モバイルバッテリーが使えない航空会社でも、機内にコンセントがあればUSB充電器で充電できるので、モバイルバッテリーの他にUSB充電器を持っておくと安心です。
海外旅行用のおすすめモバイルバッテリー
それでは実際に、おすすめのモバイルバッテリーを見ていきましょう。
女性におすすめ!軽量5000mAhクラス(iPhone充電回数:約1~2回)
シンプルでスッキリしたデザインで持ち歩いてもおおげさにならないコンパクトなバッテリーです。
重量も125gとスマートフォン1台分より軽く、それでいてiPhoneの充電が十分可能な5000mAhの大容量なのも安心です。
USB-Cポートはパワーデリバリー(PD) 18Wまで対応しており、45分間で0%から約75%まで充電が可能です。
アクティブな人に!10000mAhクラス(iPhone充電回数:約2~3回)
モバイルバッテリーの最大手Anker社から出ている、容量約9700mAhの中容量モバイルバッテリーです。
この容量ならiPhoneを2~3回は充電できるので、長時間街歩きする時などにも安心です。
ACアダプタを別に持ち歩かなくてもよいコンセント一体型なのも少しでも荷物を減らしたい時に助かりますね。
海外旅行でかなりアクティブにスマホを使う方でもこれなら大丈夫です。
出張用に!ノートパソコンも充電できる26000mAhクラス
45WまでのUSB-PD対応USB-Cポートが1つ、15AまでのUSB-Aポートが2つ搭載され、 スマートフォン、タブレット端末からUSB-C規格のノートパソコンまで急速充電できます。
USB-PD 45Wに対応しているので、いざという時にはMacBook ProなどのノートPCにも充電できてしまう優れものです!
「大容量+高出力」というスペックながら、500mlのペットボトルとほぼ同じ程度の重量で軽量・コンパクトなのもありがたいですね。
街歩き用の鞄の中にもすっきり収まるので、長期の出張や海外旅行などにも最適のモバイルバッテリーです。
海外旅行最強40000mAhのモバイルバッテリー
飛行機に持ち込みできるモバイルバッテリーの最大容量は160Wh(≒43243mAh)なので、このクラスのモバイルバッテリーが海外旅行に持っていける最大容量ということになるでしょう。
ただ、この容量クラスになると、個数制限が2個までと厳しくなります。また、空港の係員が詳しくない場合に持ち込みを拒否されたりと余計な手間がかかる可能性がありますので、旅の上級者向きと言えるでしょう。
モバイルバッテリーの機内持ち込みまとめ
海外旅行に必須ともいえる強い味方、モバイルバッテリー。
普及する反面、飛行機への持ち込みに伴う事故も年々増えていて世界中で厳しい規制の対象になっています。
他にもバッテリーが搭載されている日用品は意外と多いもの。
でもいくつかのポイントを抑えれば、楽しい海外旅行で、まさかの充電切れ問題に苦しむ必要はありません。
これからご購入を検討されている方、飛行機への持ち込みのルールを確認してから電池残量を心配しない安心で安全な旅行をお楽しみくださいね。