先日、所用でシンガポールに行ってきました。
シンガポール・チャンギ空港のATMでは、日本のカードを使ってシンガポールドルの現金を簡単に引き出せるので、シンガポールのお金を全く持たずに入国しても大丈夫なんです。
この記事ではシンガポール・チャンギ国際空港内のATMで現地通貨を引き出す方法について、詳しく紹介していきたいと思います。
チャンギ空港内のATMの設置場所

チャンギ空港には各所に上のようなATMが豊富に用意されているので、すぐに見つけることができます。
T1(第1ターミナル)
- L2(2階)一般エリア(非制限エリア)
- L2(2階)トランジットエリア
T2(第2ターミナル)
- B1(地下1階)一般エリア
- L1(1階)一般エリア
- L2(2階)一般エリア
- L2(2階)トランジットエリア
T3(第3ターミナル)
- B1(地下1階)一般エリア
- B2(地下2階)一般エリア
- L1(1階)一般エリア
- L2(2階)一般エリア
- L2(2階)トランジットエリア
T4(第4ターミナル)
- L1(1階)一般エリア
- L2(2階)一般エリア
- L2(2階)トランジットエリア
- L2M(中2階)一般エリア
詳しい場所は、チャンギ空港公式サイトから地図で確認できますよ。
シンガポールのATMで使えるカード

シンガポールではほとんどのATMでVISA、PLUS 、MasterCard、Cirrusのマークがあるカードを利用できます。
- 海外キャッシング付きクレジットカード
- Visa/JCBデビットカード(国際キャッシュカード)
JCBカードはこれまでCirrusのマークのあるATMで利用することができましたが、2023年夏頃からJCBとCirrusの提携が終了したため、今後JCBカードは「JCBマークのあるATM」でしか使用できなくなります。
シンガポール・チャンギ国際空港内のATMでもJCBカードでの海外キャッシングができなくなっている可能性があるのでご注意ください。
国際キャッシュカード・デビットカード
三菱UFJ銀行やイオン銀行などで発行している、海外ATMの利用に対応した国際キャッシュカードを利用すると、日本の銀行口座から直接引き出すことができるので便利です。
海外キャッシング付きクレジットカード
両替レートにこだわるなら、クレジットカードの海外キャッシングがおトクです。
いずれのカードの場合も、海外ATMの操作方法はおおむね同じなので、まとめて紹介していきますね。
シンガポールのATMの操作方法
それではここから、シンガポールのATMで実際に日本の口座から現金を下ろす方法をご紹介します。
今回はOCBC BankのATMを使ってみましたが、どの銀行のATMも基本的な操作方法は同じです。
最初の画面

こんな感じの画面が表示されています。
カードを入れるところが緑色に光っていて、ここにカードを入れると取引が始まります。
カードを入れる
海外のATMはカードを入れるとき、日本のATMのようにすぐに吸い込まれず、少し強めに押し込まなければならないことが多いです。ちょっとだけ勇気を出してぐっと押し込んでみましょう。
私の経験上、海外のATMを利用する時は銀行名ではなくATMのメーカー名をよく見るようにしています。ATMのメーカーが「OKI」や「HITACHI」など日本のメーカーの場合、心なしか動作がスムーズな気がするんです。

言語を選択する

シンガポールでは英語か中国語(シンガポールやマレーシアでは「华文(華文)」や「华语(華語)」と表記されます)のどちらかを選ぶことが多いようです。
この記事では、「ENGLISH」(英語)を選んだ場合をご紹介します。
シンガポールのATMの多くは画面がタッチパネルになっていて、該当する部分をタッチすると選択できます。
または、各選択肢の横に物理的なボタンがあり、それを押すことで選択できる場合もあります。
暗証番号(PIN)を入力する

このような画面が表示されたら、日本のATMで使っている暗証番号をテンキーで入力し、Enterボタンを押します。
このATMの場合は、防犯目的のためかテンキー部分に蓋が付いていますので、蓋を手で上げて抑えながらボタンを押します。
正しい番号を入力してEnterを押すと、画面が切り替わります。
カードやATMの種類によっては、この段階で取引の種別を選択するよう求められる場合があります。
「CASH WITHDRAWAL」(現金引き出し)や「WITHDRAWAL」(引き出し)といった選択肢を選べばOKです。
ちなみに、「BALANCE INQUIRY」は残高確認です。
口座の種類を選択する

国際キャッシュカード、デビットカード、トラベルプリペイドカードで預金を引き出す場合は「SAVINGS ACCOUNT(預金)」を選択、クレジットカードでキャッシングする場合は「CREDIT CARD(クレジットカード)」を選択します。
上の写真で一番上の選択肢は「CURRENT ACCOUNT」(他のATMでは「CHECKING」という表示の場合もあります)となっていますが、これは「当座預金」を意味しています。
日本のカードで利用する場合、間違ってこちらを選んでしまっても自動的に普通預金(SAVING ACCOUNT)として処理されるので、心配は要りません。
引き出し額を選択する

次に、「SELECT AMOUNT」(引き出し額を選択してください)という画面が出るので、希望の額を選択します。
シンガポールのATMは上の写真のようにあらかじめ決められた額の中から選択するものが多いですが、たいていの場合「OTHER CASH AMOUNTS」を押すと、任意の金額をテンキーで入力できます。
金額の選択や入力が終わると、処理中の表示が出て、しばらく待つことになります。

カードを取り出す
金額の選択が終わると、まずカードが出てきます。
緑色に光っている取り出し口に頭をのぞかせているカードを、すぐに抜き取って財布にしまってください。

カードを抜き取ったら、次は現金が出てきます。
ATM取引終了時に、カード・現金・明細レシートが出てくる順番はATMによってまちまちです。どの順番で出てきたとしても①カード ②現金 ③明細の3点セットを忘れずに受け取るように注意しておきましょう。
ちなみに今回の取材で使用したシンガポール空港内のATMでは取り忘れを防ぐため、先にカードを取り出してからでなければ現金が出てこない仕組みになっているようです。個人的には全てのATMがこうだといいなと思うのですが、なにか事情があるのかもしれませんね。
現金を取り出す

テンキーの下側に現金が出てきますので、抜き取ります。
機械の種類によっては、日本のATMのようにお金を出し入れするところがガバっと開くものもあります。
カードと現金の取り出しは大事な瞬間なので、周囲の誰かに横から取られたりしないよう、すぐに財布にしまえるよう気を付けてください。
とはいえ、シンガポールの治安はおおむね良好なので、心配し過ぎる必要はありません。
レシートを受け取る

このような画面と共に、レシートが出てきます。
ATMによっては、レシートが不要かどうかを尋ねる画面や、続けて他の処理を行うかを尋ねる画面が表示されることもあります。
まとめ:シンガポールのATMも使い方は日本とほぼ同じ

「WITHDRAWAL」などのキーワードや口座種別の選択のことさえ覚えておけば、意外と簡単にATMを利用できることにきっと気が付かれると思います。
また、日本のクレジットカードやデビットカードをシンガポールのATMで利用した際にいくらか手数料が取られるとはいえ、結果的に空港の両替店で取られる手数料よりも安く済む場合が多いようです。
両替の列に並んだり、どんなレートになるか心配したりせずに、さっと両替ができるのであれば、これを利用しない手はないと個人的には思います。
以上、シンガポールのATMで日本のキャッシュカード等を使って現地通貨を引き出す方法でした!

シンガポールの街中にあるATMでも操作方法は同じですから、この方法を知っておけば、ショッピングモールなどでいつでも必要な時に必要な量の現金を下ろせますよ!
旅の最初にスマートに現金をゲットして、シンガポールをぜひ満喫してくださいね!