香港国際空港内に設置されているATMを使って、クレジットカードを使った香港ドル現金の引き出しをしてみました。
香港空港のATMはどこにある?
香港空港内にはHSBC銀行(冒頭の写真)の他に、中国銀行(香港)やシティバンクのATMが空港内の各所に設置されており、クレジットカードなど海外ATM対応カードがあれば非常に便利に利用できます。

香港空港内のATMはすべて24時間利用可能なので、深夜早朝便での到着でも安心して両替できますね。
T1到着ロビー | ||
---|---|---|
制限エリア | 入国審査前 | BOC, HSBC |
税関審査前 | HSBC | |
非制限エリア | 入国審査後、到着ロビー内 | BOC, CITI, HSBC |
T1出発ロビー | ||
非制限エリア | 6階ロビー | BOC |
7階出発ロビー | BOC, HSBC | |
制限エリア | 6階コンコース | BOC, HSBC |
5階バッファゾーン | BOC | |
7階出発ホール | CITI, HSBC | |
T2出発ロビー | ||
非制限エリア | 3階 | BOC, HSBC |
中国銀行(香港)のATMでは香港ドルだけでなく中国元(人民元)の引き出しにも対応しています。
香港空港ATMで使えるカード
HSBC銀行のATMの表示によると、こちらのATMでは、MasterCard, Maestro, Cirrus, VISA, PLUS, 銀聯のマークのあるカードが使えるとのことです。

カードの表か裏どちらかに、上記のマークがあれば、香港空港のATMで使えると思って良いでしょう。
JCBカードはこれまでCirrusのマークのあるATMで利用することができましたが、2023年夏頃からJCBとCirrusの提携が終了したため、今後JCBカードは「JCBマークのあるATM」でしか使用できなくなります。
香港空港内のATMでもJCBカードでの海外キャッシングができなくなっている可能性があるのでご注意ください。
香港空港ATMの使い方
下の写真が香港空港に設置されているHSBC銀行ATMの初期画面です。

「請放入卡 Please insert card」(カードを入れてください)という表示が出ています。
カードを入れる

カードを挿入口に差し込みます。
ほとんどの海外ATMでは最初に言語を選択する画面が表示されることが多いのですが、この香港国際空港内に設置されているHSBC銀行のATMでは、海外カードが挿入されると自動的に英語が選択されるようです。
暗証番号を入力する
続いて、暗証番号を入力します。

画面にも”Please key your PIN, then press ENTER”(暗証番号を入力したらENTERキーを押してください)と表示があるように、4桁のカード暗証番号を入力したら右下緑色の「輸入 ENTER」キーを押すのを忘れないようにしましょう。

操作を選ぶ
次に”Cash Withdrawal”(現金引き出し)と”Balance enquiry”(残高紹介)というメニューが表示されるので、”Cash Withdrawal”(の横のボタン)を押します。
ちなみに、少なくとも私の利用したATMはタッチパネルになっておらず、操作は画面横のボタンを押す必要がありました。私はそのことに気づくまでひたすら画面をタッチしていました。。。

口座種類を選ぶ
口座の種類を選択します。

今回はクレジットカードを使って引き出しをしますので、”Credit card”(クレジットカード口座)を選択します。
この時も、タッチパネル非対応ATMでは画面横のボタンを押す必要があることに注意です。
Visaデビットカードの場合も”Credit card”(クレジットカード口座)を選択すればOKです。
SMBC信託銀行のキャッシュカードを使う場合は、”Savings”(預金口座)を選択します。
引き出し額を選ぶ
引き出し金額を選択します。

ざっくり1香港ドル=18.5円とすると、各ボタンに対応する日本円相当額は以下のようになります。
1HKD=18.5JPYとした場合の換算額 | |
---|---|
HKD200 | 3,700円 |
HKD400 | 7,400円 |
HKD800 | 14,800円 |
HKD1,000 | 18,500円 |
他の金額を希望する場合は、手元のキーボードから金額を入力して、緑色の「輸入 ENTER」キーを押します。
このATMの場合、最低単位は100香港ドル(約1,81850円)となっているようです。
例えば、約1万円を超えない額で引き出しをしたい場合は、香港ドルレートが18円台の時期なら500香港ドルぐらいの引き出しにしておくといいでしょう。
1回あたりの最高額は明記されていませんでしたので、次回改めて確認してみたいと思います。
メッセージを確認する
確認画面が表示されるので、”Yes”(の横のキー)を押します。
確認画面には以下の内容が表示されています。
- Your transaction will be treated as cash advance and processed through VISA / PLUS ATM network.(お取引はキャッシング扱いとなり、VISA / PLUS ATMネットワークを通じて処理されます。)
- Cash advance fee and VISA / PLUS ATM network service charge may be applied.(キャッシング手数料、VISA / PLUS ATMネットワーク手数料がかかる場合があります。)
- Do you wish to continue?(続けますか?)

明細・カード・現金を受け取る

明細取り出し口からレシート、カード挿入口からカードを受け取り、最後に現金を取り出します。

香港空港ATM×クレジットカードの両替レート
以下のレート表記は2016年夏頃の取材時点でのレートとなっています。ただ、上乗せされる手数料などは大きく変化していません。
数日後、両替レートと利息を確認してみました。
明細上のレートは1香港ドルあたり13.705円で、同日のレートを確認したところ、ほぼ同額の13.708円となっていました。
海外キャッシングの場合はVisaレートそのままで両替され、カード会社側で事務手数料のようなものは取っていないことが分かります。
ちなみに、香港空港の両替店では1香港ドルあたり14.28円と、VISAレートに比べて0.57円(4%)ほど悪いレートになっていました。

このように、クレジットカードでの海外キャッシングはかなりお得なレートで利用できます。
キャッシング利息=1日0.05%
今回利用したのは「海外キャッシング」、つまり借金です。
ということで、次回の銀行引き落とし時までの間、利息がかかります。
クレジットカード各社のキャッシング実質年利はほとんどの場合18%ですので、利息は1日あたり0.05%(18%/365)として、利用日から返済日までの日数をかけると簡易的に計算できます。
今回は利用日から引き落としまでの日数が42日間でしたので、簡易計算式に当てはめると利息は2.1%になり、700元(9596円)を引き出した場合の利息は202円となります。
たまに利用する程度ならそれほど気にならない額ですね。
カード会社に連絡して「繰り上げ返済」をすると、この利息も節約することもできますよ。
香港空港ATMでクレジットカード利用時の実質レートは、現金両替と同等かカードの方が有利
ということで、クレジットカードを利用して香港空港のATMで両替をする場合の、手数料などを含んだ総額で実質レートを計算し直してみました。
香港空港内のHSBC銀行ATMで、クレジットカードを利用して700香港ドル(9596円)を下ろした時の実質両替レートは1香港ドルあたり約14.15円((9,596+105+202)/700)となりました。
香港空港の両替店のレートは14.28円でしたから、わざわざ繰り上げ返済をしなくても、クレジットカードの海外キャッシングの方が現金両替よりもオトクということが分かりました。
クレジットカードの海外キャッシングを使って、3日後に繰り上げ返済すれば、手数料はわずか14円、実質レートは13.73円と非常に低い為替レートになりますね。
まとめ:ATMの両替はかなり便利!
今回は香港空港のATMでクレジットカードの海外キャッシングを使った香港ドルの両替に挑戦してみましたが、香港空港のATMは24時間営業で、かなり多くの台数が設置されているので、非常に便利に使うことができると感じました。
「キャッシング」という言葉に抵抗がなければ、クレジットカードを使った両替、とてもオススメですよ。