インド旅行が近づくと気になるのが、インドの天気と両替レート。
そこで、インドルピーの両替レートや手数料がお得なのはどこか、最新の情報を見やすくまとめてみることにしました。
記事では日本でインドルピーの両替できない理由なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
タビレッテライターのちはです。私が2020年にバンガロールの空港や市内で取材した情報も含めながらお伝えしますね。
はじめに:インドルピーへの両替、日本で両替できない理由
インドの通貨「ルピー(INR)」は、インドの法律によって国外への持ち込み、持ち出しが原則禁止されています。(参考:インド税関発行 GUIDE FOR TRAVELLERS)
詳しく調べるといくつかの例外だったり抜け道もなくはないようですが、一般の旅行者ができるのは、以下のようになります。
インドで日本円は両替できる?
日本から遠いマイナーな国で良くあるのが、「両替所で日本円を受け取ってもらえない」トラブル。
それを避けるために、あらかじめ米ドルに両替して持って行くと両替手数料が2回分かかってしまい、すごくもったいないのがマイナー国に旅行する人の悩みのタネだったりします。
でも、インドは日本との交流も多い国なので、基本的には日本円のままインドに持ち込んでも問題なくインドルピーに両替できると考えて大丈夫です。
ただ、地方部の民間両替所などでは日本円を受け付けていない場合もあるそうなので、インドの地方都市に長期間旅行する場合は、追加両替しそうな分を米ドルで用意したり、現地のATMで現金を引き出せるカードを用意したりしておくと安心ですね。
参考記事
なにかと評判の悪いインドの空港両替所
デリー、ムンバイ、バンガロールなど日本からの直行便のあるインドの主要な空港には幾つもの両替所が設置されていますが、どの両替所も「インドルピーの持ち込み禁止=ほとんどの旅行者が空港でいくらかの現金を両替する」という旅行者の弱みにつけ込んで、かなり強気な商売をしているようです。
今回の取材ではバンガロール空港を訪れましたが、到着フロアにあった両替所(2カ所)はどちらも当日の基準レートから15%ほど上乗せしたレートを提示している上に、さらにGST(消費税のようなもの)がかかるため、かなり不利な条件で両替をすることになります。
さらに、5000円未満の両替はレートがさらに15%程度悪くなると言われました(他の空港では10000円以上しか両替できない、などと言われることもあるようです)。空港での両替は大幅に目減りしてしまうというのが正直なところです。
対策としてはレートが悪いのを覚悟で空港で最低限の額だけ両替をして、実際に必要な額は街中の両替商で両替するか、もしくは空港のATMで両替するのがいいと思います。
空港の両替所のスタッフはインド人スタッフだけですので日本語での対応は期待できませんが、非常にフレンドリーで明るいです。カタコト英語でも両替できるのでチャレンジしてみるのもいいですね。
参考記事
インドでは街中で気軽に両替できる?
インドの主要都市では街中にも両替商があります。メイン道路に面してる両替ショップもありますが、商店街や雑居ビルに店を構えるショップが多いように感じました。
インドの街中にある両替所のレートをいくつか確認してみましたが、レートは両替ショップによりピンキリです。
空港の両替ショップ同様、レートが悪く両替最低額(5000円)が決まっているところもあったので、街中だから一概にレートが良いと決めつけず、きちんとレートを尋ねる必要があります。
私が調査した中では雑居ビルの中など目立たない両替ショップの方がレートが良かったですよ。
ただし、お店によってレートがかなり違いますし、デジタルタイプのレート表はほぼなかったので、レートを知るには口頭で尋ねる必要があります。
と言っても「〇〇円両替したい」と日本円を見せれば、電卓で両替金額を叩いて見せてくれるので英語が苦手でも大丈夫です。
スタッフの対応はおしなべて感じがよく、丁寧に対応してくれます。レートが悪いと断っても嫌な顔をされたり怒られたりすることはなかったので安心してレート比較できます。
インドでクレジットカードはどのくらい使える?
インドでは空港やショッピングモールはもちろん、ほとんどのお店でクレジットカードが使えます。
クレジットカードの表示がない店も結構ありますが、聞いてみると大丈夫なことが多いです。
ただ、少し小さめの店舗だと使えない時もあったので、いくらかの現金も持っておいた方がよさそうです。
インドでは日本以上に(日本のPayPayのような)モバイル決済が進んでいて、クレカNGでもモバイル決済OKな店も多々見かけました。
ジューススタンドやフードコート内の小さな店舗、しいては路上に夜だけ現れるような屋台でも「Paytm」というインドのスマホ決済のステッカーが貼ってありましたよ。
ただ、モバイル決済を日本人旅行者が使うにはちょっとハードルが高いので、VisaかMasterCardのクレジットカードを持って行くことをお勧めします。
インドルピーに偽札はある?
海外旅行で心配なのが、偽札をつかまされること。特に、現地のお金を見慣れていない外国人旅行者が、偽札を見破るのは難しいですね。
インドでは偽札についてはあまり神経質な印象は受けませんでした。現地の人も、2016年の紙幣変更からは偽札を受け取ったことはないと言っていました。
インドで気を付けるべきは偽札よりも旧紙幣です。
2016年に1000ルピー札が廃止され、500ルピー札が新紙幣になってから、1000ルピー・500ルピーの旧紙幣はすべて使えなくなりました。(他の種類の旧紙幣は引き続き利用可能です)
勝手が分からない外国人だと見ると、お釣りに旧紙幣をこっそり混ぜてくる商店主がいないとも限りません。
旧紙幣はガンジーが左向き、新紙幣はガンジーが右向きなので、お金を受け取るときは要チェックです。
インドの通貨「インドルピー」の紙幣やコインについて
インドで発行・流通されている通貨は一般に「インドルピー」と呼ばれています。
インドルピーでは、1ルピー、5ルピー、10ルピー、20ルピー、50ルピー、100ルピー、500ルピー、2000ルピーの8種類があります。
小さなお店やタクシー(Uberなどシェアライド含む)などではお釣りの用意が少ないことも多いので、できるだけ細かい額の紙幣を用意しておくといいですよ。
インドルピーのレート推移
ここ最近のインドルピーの外貨両替レートは、1インドルピーあたり1.5円程度の水準で推移しています。
インドで買い物をする時には、700インドルピー=1,000円で計算すると簡単に日本円換算額が分かりますよ。
インドルピーの今日のレートを知るには?
インドルピーの今日のレートを知るには、Googleで”INR JPY”と検索してみましょう。
インド留学や買い付け等の場合は注意!通貨の持ち出し・持ち込み制限
短期のインド旅行などではほとんど気にする必要はありませんが、日本円を大量に海外に持ち出したり持ち込んだりすることには規制があります。
日本の場合、通貨の種類を問わず100万円(または100万円相当の外貨)以上を持ち出したり持ち込んだりする場合には申告が必要です。
留学や商品の買い付けなどで多額の現金をインドに持っていく、という場合はこの制限にも注意しておきましょう。