深セン地下鉄の最新路線図・料金・時刻表まとめ

この数年交通渋滞に悩まされている深セン(深圳)。

深セン市内を快適に、そして計画的に移動しようと思うなら地下鉄を使いこなすに限ります。

初乗り約40円でとってもリーズナブルな深セン地下鉄の使い方について、深セン在住のわたしがどこよりも詳しく説明いたします。

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深セン地下鉄は8路線、ほぼ市内全域をカバー

中国深セン在住のくまてつです。

交通渋滞著しい深セン、タクシーに乗ってもイライラすることも多い日々ですが、地下鉄を乗りこなせばリーズナブルかつ快適に移動することができてしまいます。

深セン地下鉄の路線名は、◯号線というように番号になっていて、2018年10月の時点では1号線~5号線、7号線、9号線、11号線の8路線が開通しています。

深セン地下鉄路線図

出典:麦田国際教育

深セン地下鉄を使いこなすのに役立つおすすめアプリ

深セン地下鉄を使いこなすのに「百度地図」や「車来了」などのアプリは大変おすすめです。

北京や上海ほどではありませんが、深セン地下鉄も路線が複雑です。

そんな時、この2つのアプリで、最適ルートを検索できます。

とくに「車来了」はバスの運行状況なども検討して最適ルートを出してくれる優れものです。

香港や、広州・東莞への移動も地下鉄経由でとっても便利

深センは香港・広州・東莞といったビジネスや観光の主要都市へのアクセスがとっても便利です。

深セン地下鉄で香港へのボーダー(香港と中国の間にある国境のようなもの)である羅湖・福田・皇岡へ直接移動できます。

また広州へと繋がる高速鉄道の駅、例えば深セン・深セン北・福田への移動も快適です。

11号線を使えば深セン空港(深セン宝安国際空港)や東莞市の長安などへ足を延ばすことも可能です。

深セン地下鉄の治安・環境はどうなの?

治安

深セン地下鉄の各車両には警備員が巡回しているので、治安は非常にいいです。

またカメラによる監視が進んでおり、スリや痴漢などの被害は激減しています。

深センではスリの様子がモザイクなしで公開されるので、かなりの犯罪抑止力になっているようです。

でもいくら治安が良くなっているとはいえ、後ろポケットに財布を入れていたり、リュックのファスナーが開いているのは不用心なので、私も普段は気を付けています。

環境

深セン地下鉄の車内環境も、かなり良い状態が保たれています。

車両内での飲食は禁止されていますので、変なにおいやよごれなどはほとんどありません。

数年前まで車両内で子どもにトイレをさせる親もいましたが、最近はすっかり減りました。

1号線は深セン地下鉄の「背骨」

羅湖駅(国鉄深セン駅)から機場東駅(深セン空港東)をつなぐ1号線は、深セン市内を東西に結ぶ路線です。

路線選びに迷ったときは1号線を軸に考えると計画を建てやすいと思います。

特に香港地下鉄を使ってボーダー(国境のようなもの)を経由し深センに入る場合、1号線の始発駅である羅湖はとっても便利です。

「深セン空港」まで地下鉄を利用する場合は11号線

空港を利用する時は、11号線に乗って機場駅(深セン空港駅)で下車すると深セン空港に直結します。

1号線の西の起点の機場東駅(深セン空港東駅)は、空港から8キロ離れた場所にあります。

名前に惑わされないようにしましょう。

プラットホームの表示にご注意

1号線の世界之窓駅(Windows of World)や老街駅、2号線の湾下駅などは行き先によってプラットフォームが異なります。

それで駅構内に路線番号に加えて終着駅が記載されている場合は、自分の目的地にあったプラットフォームへ移動してください。

世界之窓駅(Windows of World)などはプラットフォームへ降りていく時はエスカレーターを使えますが、戻るときには階段しかありません。 わたしも経験したことがありますが、プラットフォームを間違えて降りてしまうと、長い階段を上ることになります。

一駅2分の法則がなりたたない深セン地下鉄11号線

深セン地下鉄は、それぞれの駅と駅の距離は2分ほどになるように設計されているので、目的駅までの駅数に2をかけると移動時間が計算できます。 しかし11号線だけは、車公廟駅-紅樹湾南-後海駅間はそれぞれ約5分、後海駅-南山駅間は約3分というように不規則になっているのでご注意ください。

深セン地下鉄の運賃

深セン地下鉄の運賃は、初乗り料金が4キロまで2元です。

距離数運賃
初乗り~4㎞2元
~12㎞1元/4㎞
~24㎞1元/6㎞
24㎞~1元/8㎞

例えば1号線の始発駅である羅湖から終点の機場東までは41キロで9元となります。

料金は深セン地下鉄の公式サイトからも計算できます。

深セン地下鉄公式サイト

深セン地下鉄・バスで使える公共交通カード「深セン通」

深セン地下鉄を利用する際に、絶対にお勧めなのが深セン専用の交通カード「深セン通」です。

深セン地下鉄の自動発券機は5元札までしか使えなく、発券機がなかなかお札を認識してくれないため、地下鉄に乗るたびにきっぷを買うのはかなりの面倒です。

「深セン通」ならほとんどの地下鉄の駅で購入可能ですし、繰り返し利用できるので、複数回地下鉄を利用されるなら、購入をお勧めします。

深セン通の購入に関する注意点

深セン通にはカードタイプのものやマスコットタイプのものがあります。

どれを購入しても100元ですし、機能も同じですが、実際は初回チャージ料金が異なります。

例えばこのデザインの深セン通ですが(100+0)と表示されています。

カード代金が100元で、運賃はチャージされていません。

ですからこれを購入しても、チャージしない限り地下鉄などを利用できません。

こちらは(50+50)と表示されています。

これはカード代金が50元で、すでに50元がチャージされています。

デザインにこだわりがなければ(35+65)というお得なカードもあります。

券売機での表示初回チャージ済み額
100+00元
(50+50)50元
(35+65)65元

デザインで選ばれる方も、初期チャージ額をきちんと確認してから購入するといいですね。

深セン通のチャージ方法

地下鉄の駅で自動発券機を使ってチャージできます。

駅の窓口で駅員さんにカードと現金をわたすだけでもチャージしてもらえます。

またコンビニなどでもチャージができます。

深セン通を使うと安い運賃がさらにお得に!

深セン通をつかって地下鉄を利用すると、運賃が5%引きとなります。

バスの場合、3元以下は20%の割引、3元~6元は25%の割引、6元を超えると35%割引の優待価格となります。

深セン通はタクシーで(ほぼ)使えない

公式サイトでは一部のタクシーで深セン通が利用可能と記載されています。 しかし今まで一度もわたしはタクシーで深セン通を使えたことがありません。 もしかすると「一部」とはほとんどのタクシーで深セン通は使えないという意味なのかもしれませんね。 なので深センでタクシーを使う場合には現金を用意しておくと便利です。 ちなみに地元の人々は微信支付(WeChatペイ)、支付宝(アリペイ)などのモバイル決済を使うことが当たり前になっているようです。

関連記事:【キャッシュレス先進国】中国の電子マネーAlipay(支付宝)の使い方を日本語で徹底解説

深セン地下鉄の路線

深セン地下鉄1号線「羅宝線」(緑)

深セン地下鉄1号線は羅湖から機場東をむすぶ41キロの路線です。

始発:6時30分

終電:23時00分(祝日は24時)

通常6分間隔で運行です。

ラッシュ時は2分45秒から3分間隔で運行します。

羅湖駅

高速鉄道の深セン駅と連結する1号線始発駅。

また香港とのボーダー(国境のようなもの)「羅湖口岸」も隣接しています。

初代深センの玄関口になります。

地下鉄駅横のショッピングモールはスーツやシャツのオーダーが有名です。

老街駅

服飾や雑貨の露天が立ち並ぶ古い深センの象徴。

とにかく人が多く、昔の活気のある中国を味わいたい人にお勧めです。

ここで売られている物に本物はありませんので、ブランドロゴなどがついているものの買うことはお勧めしません。

華強路

以前は中国の秋葉原という呼び方をされることもありましたが、今では世界中から物作りに取り組みたい人が集まるのが、ここ「華強路」です。

現時点で世界で最も安価に、そしてスピーディにアイディアを製品化できる街になっています。

また携帯や電子機器、ドローンだけではなく、その周辺機器やパーツもすべて手に入れられます。

華橋城(OCT)

深センの古い町を再開発した新しい街です。

素敵なカフェやレストランが建ち並ぶおしゃれな街で、地元の若者たちのデートスポットともなっています。

世界之窓(Windows of World)

世界之窓駅のJ出口の目の前には、テーマパーク「世界之窓」(世界各国の建築物や文化を紹介する施設)の入り口があります。

世界の窓の入場料は160.0元
(約2,480円)で、一日楽しめる場所です。

深セン地下鉄2号線(オレンジ)

赤湾から新秀をむすぶ路線です。

始発:6時30分

終電:23時00分(祝日は24時)

通常8分間隔で運行ですがラッシュ時は5分から5分30秒間隔で運行します。

海上世界駅(Sea World)

素敵なレストランが建ち並び、船を改造したホテルが印象的な場所です。

夜はライトアップされた噴水が素敵です。

また海上世界横に建築された招商銀行のビルも圧巻。

後海駅

海岸城というショッピングモールに繋がる便利な駅です。

南山区から福田区、もしくは空港方面へ向かう場合にはここで11号線へ乗り換えると便利です。

華強北路

1号線華強路駅と2号線の華強北路は大きな広場を挟んで向かい側に位置します。

華強北路駅で下車して華強路までは中国最先端の街の雰囲気を味わうことができます。

深セン地下鉄3号線(水色)

益田から双龍をむすぶ路線です。

始発:6時30分

終電:23時00分(祝日は24時)

通常8分間隔で運行ですがラッシュ時は5分から7分間隔で運行します。

3号線の特徴 3号線は深センの中心である福田区から市北部の龍崗を結ぶ路線です。 龍崗は新しく開発された場所で、工場も多く、大勢の人が3号線を利用して出勤しています。 他の路線に比べて乗車率が高いので快適とは言えません。 布吉駅より北側は高架を走りますので、窓の外から街の雰囲気を楽しめる路線です。

深セン地下鉄4号線(赤)

福田口岸駅から清湖駅をむすぶ路線です。

始発:6時30分

終電:23時00分

通常6分間隔で運行。

4号線の特徴 羅湖口岸とならんで利用者の多いのが福田口岸です。 香港メトロで上水駅から落馬州駅行きを選ぶと、福田口岸へと着きます。 ここから深セン側に入り、深セン北駅方面へ進むのに便利なのが4号線です。

深セン北駅

広州や東莞市街地方面、また上海や北京など主要都市への高速鉄道の駅です。

ここから各地へ鉄道で移動できますが、深セン発の高速鉄道は当日のチケット購入がほぼ不可能ですので、予約がお勧めです。

深セン地下鉄5号線(紫)

前海湾から黄貝峰をむすぶ路線です。

始発:6時30分

終電:23時55分

通常5〜10分間隔で運行です。

ラッシュ時は2分45秒間隔で運行します。

5号線の特徴 深セン市の西に位置する宝安区から市内北部を横断する路線です。 深センのハイテク企業や工科大学のある西麗や大学城駅への移動が便利です。

深セン地下鉄7号線(紺)

西麗湖から太安をむすぶ路線です。

始発:6時30分

終電:23時(祝日は24時まで運行)

通常10分間隔で運行します。

7号線の特徴 深セン市の北西に位置する西麗湖駅から市内中心部を通り抜けて、華強北を経由し深セン市東部まで移動できます。 途中皇崗口岸駅があります。 皇崗口岸は24時間利用できますが、地下鉄の終電は通常23時ですので利用に注意が必要です。

深セン地下鉄9号線(灰色)

紅樹湾南駅から文錦駅をむすぶ路線です。

始発:6時30分

終電:23時40分

通常10分間隔で運行です。

ラッシュ時は5分間隔で運行します。

9号線の特徴 11号線とともに2016年に開通した路線です。 南山区から市の中心を抜けて東の文錦まで結びます。

深セン湾公園駅

香港大学深セン病院や歓楽海岸へいくのに便利な駅です。

深センで、大きなケガをした場合には安心して行くことのできる病院が香港大学深セン病院です。

日本語は通じませんが英語は通じます。

歓楽海岸は散策したり、食事したりできる施設です。

深セン地下鉄11号線(深紫色)

福田駅から碧頭駅をむすぶ路線です。

始発:6時30分

終電:23時05分

通常10分間隔で運行です。

ラッシュ時は5分〜7分間隔で運行します。

11号線の特徴 深センの中心に位置する福田駅から深セン空港を経由し東莞まで結ぶ51キロを超える長距離路線です。 南山区の後海駅から福田へ行く場合は、2号線より11号線を選ぶ方が早く着きます。

11号線のビジネスクラス

深セン地下鉄11号線の列車の先頭もしくは後方の2両がビジネスクラスとなっています。

通常運賃の3倍かかりますが、スーツケースを置くスペースがあり、利用者も比較的少ないため快適です。

ラッシュ時に空港へ移動する必要がある場合にはビジネスクラスの利用をお勧めします。

空港から市内へ向かう路線はそれほど混んではいませんので、ビジネスクラスを使う必要はないかもしれません。

深セン空港から南山区までタクシーで100元~120元ですので もし三人以上で利用される場合はタクシーのほうがコスパがよくなります。

深セン地下鉄はもっともコスパに優れた移動手段

家賃は東京を超えて香港と同レベルといわれる深センにおいて、深セン地下鉄は初乗り2元と、とってもリーズナブルです。

車内は空調もよく管理されており快適ですので、ぜひ積極的に深セン地下鉄を利用してくださいね。

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