中国旅行や中国出張で百度地図を使おうとすると、最初に戸惑うのが「画面が中国語だらけ」という点です。
日本ではGoogleマップに慣れている人が多いですが、中国本土ではGoogleマップだけに頼ると、場所検索やルート確認で困ることがあります。
そこで候補になるのが、中国で広く使われている地図アプリ「百度地図」です。
ただし、初めて使う人にとっては、
- 日本語で使えるのか
- どうやって目的地を検索するのか
- 徒歩や地下鉄のルートは調べられるのか
- 中国語が読めなくても使えるのか
- オフライン地図は使えるのか
といった不安があると思います。
この記事では、中国旅行者・出張者向けに、百度地図の基本的な使い方を日本語で解説します。
アプリのインストール、初期設定、場所検索、ルート検索、周辺情報の見方、オフライン地図、旅行中につまずきやすいポイントまで、実際に使う順番でまとめました。
なお、中国旅行で「百度地図・高徳地図・Appleマップのどれを使えばいいか」を比較したい方は、先に以下の記事をご覧ください。
こちらの個別記事では、「百度地図の具体的な使い方」を解説しています。
結論:百度地図は場所検索・周辺情報・写真確認に便利な地図アプリ
百度地図は、中国旅行や中国出張で十分使える地図アプリです。
特に便利なのは、次のような場面です。
- ホテルや観光地の場所を調べる
- 飲食店や商業施設を検索する
- 目的地までの徒歩・公共交通ルートを確認する
- 店舗写真や周辺情報を見て雰囲気を確認する
- Googleマップで見つからない場所を探す
- 中国語の住所や店名を地図上で確認する
百度地図は、中国語表示が基本です。
そのため、日本語UIの地図アプリと同じ感覚で使うと最初は戸惑います。
ただ、旅行者がよく使う機能はかなり限られています。
まずは、
- 検索する
- 目的地を開く
- ルートを見る
- 周辺情報を見る
- 必要な場所を保存する
この5つだけ覚えれば、旅行中でも十分実用的に使えます。
百度地図でできること
百度地図百度地図では、主に次のことができます。
- 住所・施設名・駅名・観光地名の検索
- 徒歩ルートの確認
- 地下鉄・バスなど公共交通ルートの確認
- タクシー移動の目安確認
- 周辺の飲食店・ホテル・観光スポット検索
- 店舗写真・口コミ・営業時間などの確認
- ストリートビュー系表示の確認
- オフライン地図のダウンロード
- よく使う場所の保存
中国語表示ではありますが、操作の考え方はGoogleマップに近いです。
検索欄に目的地を入れ、候補から場所を選び、ルートボタンを押して移動手段を選ぶ、という流れで使えます。
百度地図に日本語・英語版はあるの?
通常の百度地図アプリは、中国語表示が中心です。
日本語版アプリとして使えるわけではありません。
そのため、「日本語メニューの地図アプリ」として考えると使いにくく感じます。
ただし、旅行者が百度地図でよく使う中国語はそれほど多くありません。
まずは、以下の単語を覚えておけば十分です。

記事中の画面説明でも日本語の対訳をカッコ内に挙げているので参考にしてくださいね。
百度地図でよく使う中国語と日本語対訳
| 中国語 | 日本語 |
|---|---|
| 搜索 | 検索 |
| 到这去 | ここへ行く |
| 路线 | ルート |
| 导航 | ナビ |
| 公交 | 公共交通 |
| 地铁 | 地下鉄 |
| 步行 | 徒歩 |
| 打车 | タクシー |
| 附近 | 周辺 |
| 酒店 | ホテル |
| 餐厅 | レストラン |
| 景点 | 観光地 |
| 收藏 | お気に入り保存 |
| 下载 | ダウンロード |
| 离线地图 | オフライン地図 |
画面上のすべての中国語を読もうとする必要はありません。
旅行中に使うなら、「検索」「ここへ行く」「徒歩」「公共交通」「周辺」だけ分かれば、かなり使えるようになります。
百度地図アプリのインストール方法
百度地図は、App StoreやGoogle Playからインストールできます。
アプリを探す時は、次のキーワードで検索すると見つけやすいです。
- Baidu Maps
- 百度地图
- 百度地図
日本語の「百度地図」よりも、英語の「Baidu Maps」または中国語の「百度地图」で検索した方が見つけやすいことがあります。
アプリ名が似ているものもあるため、提供元やアイコンを確認してからインストールしてください。
アプリを入れたくない場合はWeb版も使える
短時間だけ調べたい場合は、Web版の百度地図でも最低限の検索はできます。
ただし、旅行中に現在地を使ったり、ルート検索をしたり、オフライン地図を準備したりするなら、アプリ版の方が実用的です。
中国旅行で本格的に使うなら、出発前にアプリを入れておくことをおすすめします。
初期設定で確認すること
百度地図をインストールしたら、まず次の設定を確認します。
位置情報を許可する
現在地表示やルート案内を使うなら、位置情報の許可が必要です。
スマホの設定画面で、百度地図に位置情報の利用を許可しておきましょう。
おすすめは、「アプリの使用中のみ許可」です。
常に位置情報を許可する必要はありません。
モバイル通信を使えるようにする

中国旅行中に地図アプリを使うには、通信手段が必要です。
地図を開くだけでなく、検索、ルート案内、店舗情報、写真、口コミ、交通情報などを表示するために通信を使います。
出発前に、次のどれを使うか確認しておきましょう。
- 海外ローミング
- 中国対応eSIM
- 現地SIM
- モバイルWi-Fi
- ホテルや空港のWi-Fi
通信手段が不安定だと、地図アプリはかなり使いにくくなります。
中国でスマホを使う方法は、以下の記事でも解説しています。
百度地図で場所を検索する方法
百度地図の基本は、目的地を検索することです。
検索欄に、スポット名、住所、駅名、ホテル名などを入力します。
検索に使える入力方法は、主に次の4つです。
- 中国語の正式名称で検索する
- 中国語住所で検索する
- ピンインで検索する
- 手書き入力で検索する
中国語の正式名称で検索する
一番確実なのは、中国語の正式名称で検索する方法です。
たとえば、ホテルや観光地、レストランは、日本語名や英語名では出てこなくても、中国語名なら見つかることがあります。
予約サイト、公式サイト、Google検索、ガイドブックなどで中国語名を確認し、コピーして百度地図に貼り付けると検索しやすくなります。
住所で検索する
店名で出てこない場合は、住所で検索します。
中国では、同じ名前の店や似た名前の施設が複数あることがあります。
店名だけでなく、住所も一緒に確認すると、目的地の取り違えを防ぎやすくなります。
特にホテル、レストラン、会食場所、展示会場、取引先などは、住所で確認しておくと安心です。
ピンインで検索する
中国語の読み方が分かる場合は、ピンインで検索できます。
たとえば、上海の外灘なら「waitan」と入力すると候補が出ることがあります。

ただし、同じ読み方の地名や施設が複数出ることもあります。
ピンインで検索する場合は、都市名や地区名も合わせて確認しましょう。
手書き入力で検索する
中国語が読めない場合に便利なのが、手書き入力です。
スマホに中国語の手書きキーボードを追加しておけば、読めない漢字でも指で書いて入力できます。
旅行中は、看板、予約画面、住所メモなどに出てきた漢字をそのまま手書き入力できるので便利です。
中国語入力の設定方法は、以下の記事で解説しています。
百度地図でルートを調べる方法
目的地を検索したら、次はルートを確認します。
目的地の詳細画面で、到这去 や 路线、导航 といったボタンを探します。

意味はだいたい次の通りです。
| 中国語 | 意味 |
| 到这去 | ここへ行く |
| 路线 | ルート |
| 导航 | ナビ |
| 出发 | 出発地 |
| 目的地 | 目的地 |
ルート検索画面では、移動手段を選びます。

旅行者がよく使うのは、次の3つです。
| 中国語 | 日本語 |
| 公交 | 公共交通 |
| 地铁 | 地下鉄 |
| 步行 | 徒歩 |
| 打车 | タクシー |
中国の大都市では、地下鉄と徒歩を組み合わせることが多いです。
まずは公共交通ルートを確認し、駅から目的地までの徒歩ルートも合わせて見ると安心です。
公共交通ルートを見る時のポイント

百度地図で公共交通ルートを見る時は、次の4つを確認します。
- 所要時間
- 乗換回数
- 徒歩距離
- 料金の目安
中国の都市部では、地下鉄が発達している一方で、駅構内や出口が複雑なことがあります。
目的地の最寄駅だけでなく、どの出口から出るかも確認しておきましょう。
駅の出口を間違えると、大きな交差点や高架道路を挟んで遠回りになることがあります。
地下鉄で移動する予定がある方は、以下の記事も参考にしてください。
徒歩ルートを見る時のポイント
百度地図で徒歩ルートを見る時は、距離だけでなく、曲がる場所や道路の渡り方も確認します。
中国の都市部では、道路が広く、交差点も大きいため、地図上では近く見えても実際には遠回りになることがあります。
特に次のような場所では、徒歩ルートを事前に確認しておくと安心です。
- 駅からホテルまで
- 駅から観光地まで
- 商業施設の入口まで
- 会食場所まで
- 展示会場やオフィスビルまで
初めて行く場所では、ルート画面のスクリーンショットを撮っておくのもおすすめです。
通信が不安定になった時でも、最低限の方向確認に使えます。
百度地図で周辺情報を調べる方法
百度地図は、目的地そのものだけでなく、周辺情報の確認にも使えます。
スポット画面や地図画面で 附近 を見ると、近くの施設を探せます。
よく使うカテゴリは次の通りです。
| 中国語 | 日本語 |
|---|---|
| 酒店 | ホテル |
| 餐厅 | レストラン |
| 咖啡 | カフェ |
| 景点 | 観光地 |
| 商场 | ショッピングモール |
| 便利店 | コンビニ |
| 地铁站 | 地下鉄駅 |
| 洗手间 | トイレ |
特に便利なのは、飲食店や商業施設を探す時です。
中国では、店舗名の表記ゆれが多く、目的の店を直接検索しても見つからないことがあります。
その場合は、近くの駅、商業施設、ホテルなどを先に検索し、その周辺から探すと見つけやすくなります。
店舗写真・口コミを見る時の注意点
百度地図では、飲食店や観光地の写真、口コミ、営業時間などを確認できることがあります。
ただし、情報が古い場合や、実際の営業状況と違う場合もあります。
特に飲食店では、次の点に注意してください。
- 営業時間が変わっていることがある
- 閉店していても情報が残っていることがある
- 写真が古いことがある
- 似た名前の別店舗が出ることがある
- 口コミの評価だけでは判断しにくいことがある
重要な予定で使う店なら、百度地図だけでなく、公式サイト、予約サイト、WeChat公式アカウント、ホテルスタッフへの確認なども組み合わせると安心です。
お気に入り・保存機能の使い方
百度地図では、気になる場所を保存できます。
中国語では 收藏 と表示されることが多いです。
旅行前に保存しておくと便利なのは、次のような場所です。
- 空港
- ホテル
- 最寄駅
- 観光地
- 飲食店
- 会食場所
- 取引先
- 展示会場
- 駅やバスターミナル
ただし、百度地図の保存機能は、アカウントや利用環境によって使い勝手が変わることがあります。
旅行前に複数の目的地を整理したい場合は、高徳地図の保存機能と比較して、自分が使いやすい方を選ぶのがおすすめです。
中国で使う地図アプリ全体の選び方は、以下の記事でまとめています。
オフライン地図の使い方
百度地図には、オフライン地図機能があります。
通信が不安定な場所へ行く予定がある人や、空港到着直後の通信設定に不安がある人は、出発前に地図データをダウンロードしておくと安心です。
オフライン地図を使う場面としては、次のようなケースがあります。
- 空港到着直後に通信がつながらない
- 地方都市へ移動する
- 地下や建物内で通信が弱い
- モバイル通信量を節約したい
- 予備として地図を持っておきたい
ただし、オフライン地図だけで旅行中の移動をすべてカバーするのは難しいです。
リアルタイムの交通情報、店舗情報、写真、口コミ、ルート検索などはオンライン通信が必要になる場面が多いからです。
オフライン地図は、あくまで「通信が不安定な時の補助」と考えてください。
百度地図がうまく使えない時の原因と対策
中国旅行中に百度地図がうまく使えない時は、次の原因が考えられます。
通信が不安定
地図が表示されない、検索結果が出ない、ルート検索が止まる場合は、まず通信状態を確認します。
モバイル通信とWi-Fiを切り替えたり、VPNを一度オフにしたりして、挙動が変わるか確認しましょう。
位置情報がオフになっている
現在地が表示されない場合は、スマホ側の位置情報設定を確認します。
百度地図に位置情報の利用を許可していないと、現在地を使ったルート検索ができません。
検索している名前が違う
日本語名や英語名で検索しても出てこない場合は、中国語の正式名称や住所で検索します。
ホテル名やレストラン名は、予約サイトの表示名と地図アプリ上の登録名が違うことがあります。
都市名を入れていない
中国には同じ名前の駅、道路、施設が複数あることがあります。
検索結果が多すぎる場合は、都市名や区名を一緒に入力してください。
たとえば、単に店名だけで検索するのではなく、
- 上海+店名
- 深圳+駅名
- 北京+ホテル名
のように検索すると、候補を絞りやすくなります。
VPNの影響を受けている
中国向けアプリは、VPN経由だとかえって読み込みが遅くなることがあります。
百度地図がうまく動かない時は、VPNをオン・オフして比較してみてください。
Google系サービスを使う時と、中国向けアプリを使う時で、通信環境を切り替えた方が安定する場合があります。
百度地図を使う前に準備しておくと安心なもの
中国旅行前には、百度地図だけでなく、次の準備もしておくと安心です。
- 中国で使える通信手段
- 中国語入力キーボード
- ホテル名の中国語表記
- ホテル住所の中国語表記
- 空港からホテルまでのルート
- 主要な観光地の中国語名
- 行きたい飲食店の中国語名
- タクシー運転手に見せる住所メモ
- 地図アプリのスクリーンショット
- 翻訳アプリ
特に重要なのは、初日の移動です。
中国に到着した直後は、疲れているうえに、通信設定や現地の表示に慣れていません。
空港からホテルまでのルートだけでも、出発前に確認しておくと安心です。
百度地図と高徳地図はどう使い分ける?
百度地図と高徳地図は、どちらも中国で使える代表的な地図アプリです。
ただし、この記事では百度地図の使い方に絞って解説しています。
旅行者目線では、ざっくり次のように使い分けると分かりやすいです。
| 用途 | おすすめ |
| 場所検索・写真確認 | 百度地図 |
| 周辺情報の確認 | 百度地図 |
| 徒歩・地下鉄ルート | 高徳地図 |
| 旅行前の目的地保存 | 高徳地図 |
| 予備として併用 | 百度地図+高徳地図 |
百度地図だけでも中国旅行で使えますが、初めて中国へ行く人は高徳地図も入れておくと安心です。
どちらをメインにするか、Appleマップも使うべきかなど、地図アプリ全体の選び方は以下の記事で詳しく解説しています。
FAQ:百度地図の使い方でよくある質問
百度地図は日本語で使えますか?
通常の百度地図アプリは、中国語表示が中心です。
日本語UIで使えるアプリではありません。
ただし、検索、ルート、徒歩、公共交通、周辺情報など、旅行者がよく使う機能は限られています。
よく使う中国語をいくつか覚えておけば、中国語が苦手でも実用的に使えます。
百度地図は中国語が読めなくても使えますか?
基本操作なら使えます。
特に、目的地の中国語名や住所をコピーして検索できる状態にしておけば、かなり使いやすくなります。
中国語を読んで理解するというより、必要な単語を見分けて使うイメージです。
百度地図で日本語の店名は検索できますか?
日本語の店名では、うまく検索できないことがあります。
中国の地図アプリでは、中国語の正式名称で登録されていることが多いからです。
見つからない場合は、中国語名、住所、最寄駅、商業施設名などで検索してください。
百度地図で地下鉄ルートは調べられますか?
調べられます。
ルート検索画面で 公交 や 地铁 を選ぶと、地下鉄やバスを含む公共交通ルートを確認できます。
所要時間、乗換回数、徒歩距離を見て、自分に合うルートを選びましょう。
百度地図でタクシーは呼べますか?
百度地図にはタクシー関連の機能があります。
ただし、外国人旅行者の場合、支払い方法、電話番号、本人確認、アカウント連携などでつまずく可能性があります。
タクシー配車を使いたい場合は、百度地図だけでなく、AlipayやWeChat、DiDiなどの利用環境も確認しておく必要があります。
百度地図のオフライン地図だけで旅行できますか?
オフライン地図は便利ですが、それだけで旅行中の移動をすべてカバーするのはおすすめしません。
地図表示の補助にはなりますが、店舗情報、ルート検索、交通情報、写真、口コミなどはオンライン通信が必要になる場面が多いです。
中国旅行では、オフライン地図に加えて、eSIM、海外ローミング、現地SIMなどの通信手段を準備しておく方が安心です。
百度地図だけで中国旅行は大丈夫ですか?
百度地図だけでも、都市部の移動や場所検索にはかなり対応できます。
ただし、旅行者目線では高徳地図の方が使いやすい場面もあります。
初めて中国へ行く人は、百度地図と高徳地図の両方を入れておくのがおすすめです。
地図アプリ全体の選び方は、以下の記事でまとめています。
まとめ:百度地図は中国旅行の場所検索・周辺確認に便利
百度地図は、中国旅行や中国出張で使える実用的な地図アプリです。
中国語表示が基本なので最初は戸惑いますが、旅行者が使う機能はそこまで多くありません。
まずは、次の操作を覚えておけば十分です。
- 目的地を検索する
- 中国語の店名・住所で探す
- 徒歩や公共交通のルートを見る
- 周辺の飲食店や施設を探す
- 必要な場所を保存する
- 通信が不安な時はオフライン地図を準備する
百度地図は、特に場所検索、周辺情報、写真確認に便利です。
一方で、旅行前の目的地整理や徒歩・地下鉄移動の使いやすさでは、高徳地図も候補になります。
中国旅行では、百度地図だけにこだわるより、百度地図と高徳地図を併用できる状態にしておくと安心です。
まずは出発前にアプリを入れて、ホテル、空港、最寄駅、観光地を検索してみてください。
現地で初めて触るより、日本にいるうちに一度操作しておくだけで、中国到着後の不安はかなり減らせます。
