上海市内を効率よく移動するなら、基本は地下鉄(上海メトロ)です。
路線数は20路線以上と世界有数の規模を誇り、空港、主要観光地、商業エリア、鉄道駅まで広くカバーしています。タクシーより安く、渋滞の影響も受けないため、旅行でも出張でも最も頼りになる交通手段です。
この記事では、上海地下鉄の路線図、料金、乗り方、交通カード、主要駅への行き方まで、日本語で分かりやすくまとめます。
結論:上海市内の移動は地下鉄が基本
上海地下鉄は、次のような人に特におすすめです。
- 浦東空港や虹橋空港から市内に移動する人
- 外灘、南京路、豫園などの観光地をまわる人
- 出張先が市内各所にある人
- タクシー代を抑えて移動したい人
- 中国語が話せなくても移動を確保したい人
上海は渋滞が非常に重いエリアも多いため、主要移動を地下鉄中心で考えると旅程が組みやすくなります。
上海地下鉄の路線図
上海地下鉄は20路線以上が市内を網羅しています。
初めて使う人は、まず次の路線を覚えると動きやすくなります。
旅行者が特に使う路線
- 1号線: 上海駅、人民広場、徐家匯など主要エリアを南北に貫く基幹路線
- 2号線: 浦東空港↔虹橋空港を東西に結ぶ空港アクセスの要
- 10号線: 南京路、豫園、新天地エリアへのアクセスが便利
- リニア(磁浮線): 浦東空港と龍陽路駅を約8分で結ぶ超高速路線
全路線を覚える必要はありません。「空港アクセス」「観光地」「宿泊エリア」に関係する数本を把握しておけば十分です。
路線図の入手方法
- 上海地鉄公式サイトから路線図をダウンロード
- 各駅で無料配布の紙の路線図をもらう
- 地図アプリ(百度地図・高徳地図)で路線を確認する
地図アプリとの併用が最も実用的です。
中国で使える地図アプリの選び方は中国の地図アプリおすすめ比較を、各アプリの詳しい使い方は百度地図の使い方や高徳地図の使い方を参考にしてください。
上海地下鉄の料金
通常の地下鉄運賃は距離に応じて決まります。磁浮線や2024年以降に開業した市域鉄道路線は別の運賃体系なので、次の表をそのまま当てはめないでください。
運賃の目安
| 距離 | 運賃 |
|---|---|
| 6kmまで | 3元 |
| 6km超〜16km | 4元 |
| 16km超〜26km | 5元 |
| 26km超 | 以後10kmごとに1元加算 |
予算を立てるときは、乗車駅と降車駅を指定して区間運賃を確認しましょう。日本円での金額は為替レートによって変わるため、ここでは人民元で示しています。
リニア(磁浮線)は別料金
浦東空港から龍陽路駅を結ぶリニアモーターカーは、通常運賃50元です。
ただし、当日の航空券を提示すると40元に割引されます。
上海地下鉄の切符と交通カード
単程票を買って乗る
1回の乗車には単程票を使えます。ICカード型と紙のQRコード型があり、どちらも購入当日だけ有効です。ICカード型は出場時に改札機で回収され、紙QR型は入場・出場ともコードを読み取らせます。単程票では改札外乗り換えを利用できません。
券売機で目的地を指定して購入します。上海市政府の案内では、駅のサービスセンターに海外発行の銀行カードで切符を購入できる決済端末も設置されています。カードで切符を買う方法と、改札にカードを直接タッチして乗る方法は別です。
交通カード(上海交通カード)
上海で地下鉄やバスを何度か使うなら、交通カード(上海公共交通卡)がおすすめです。
交通カードのメリット
- 毎回券売機に並ばなくて済む
- 改札通過がスムーズ
- 地下鉄だけでなくバス、タクシーでも使える
交通カードの購入前に確認すること
上海公共交通カードは残高をチャージして使います。カードの種類によって購入代金や返金条件が異なるため、購入する商品名、チャージ額、返金できる窓口をサービスセンターで確認しておきましょう。
地下鉄の乗り放題パス(1日券・3日券)
- 1日券:18元。最初の入場から24時間、運行時間内に利用できます。
- 3日券:45元。最初の入場から72時間、運行時間内に利用できます。
どちらも磁浮線と2024年以降に開業した市域鉄道路線は対象外です。市域鉄道の空港連絡線を利用する場合は別の切符・運賃を確認してください。
乗車回数だけでなく、対象区間の通常運賃の合計と比べて選びます。例えば3元の区間を4回なら12元で、18元の1日券より安くなります。5元の区間を4回なら20元なので、すべて対象路線・有効時間内であれば1日券の方が安くなります。
アプリの乗車QRコードで乗る
Metro大都会アプリやAlipay・WeChat内の上海地下鉄サービスで乗車コードを有効にすると、改札でQRコードを読み取らせて入場・出場できます。支払い用の一般的なQRコードと乗車コードを取り違えないよう、乗車用の画面を確認しましょう。
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銀行カードを直接タッチして乗る
対象の非接触型UnionPay・Visa・Mastercard・American Express・JCBカードによるTap to Rideも案内されています。Type-BチップのカードやODA機能のないカードは対象外で、少額の暗証番号不要決済の有効化と残高・利用枠の確認が必要です。ブランドが同じでも全カードを使えるとは限りません。利用できない場合はサービスセンターで相談し、切符など別の方法を選びましょう。
地下鉄の通常運賃・単程票・乗車パスは上海市政府の乗車案内、銀行カードでの切符購入はサービスセンターの決済案内、直接タッチ乗車は上海地下鉄の公式発表(市政府掲載)で確認しました(2026年10月11日)。路線別の時刻や磁浮の航空券割引条件は、利用時に各運営者の案内で確認してください。
空港・観光地・鉄道駅へのアクセス
浦東空港
2号線の終点が浦東空港です。市内中心部から約1時間〜1時間半で到着します。
急ぐ場合はリニア(龍陽路→浦東空港、約8分)と2号線を組み合わせるルートもあります。
空港到着後に人民元を両替したい方は上海浦東国際空港で人民元に両替する方法も参考にしてください。
虹橋空港・虹橋駅
2号線と10号線で虹橋空港・虹橋鉄道駅にアクセスできます。
高速鉄道で他都市に移動する場合も、この駅を使うことが多いです。
外灘(ワイタン)
最寄りは2号線・10号線の南京東路駅です。
駅から徒歩約10分で外灘の河岸エリアに出ます。特に夜景が有名です。
南京路
1号線・2号線・8号線が交わる人民広場駅が最寄りです。
歩行者天国の南京路をそのまま東に歩くと外灘に到着するので、セットで観光するのが効率的です。
豫園
10号線の豫園駅が最寄りです。
周辺は観光客が非常に多いので、スリや持ち物の管理には気をつけましょう。
上海駅
1号線・3号線・4号線が集まる上海駅です。
長距離鉄道の発着駅でもあり、出張者には利用頻度の高い駅です。
旅行者がつまずきやすいポイント
中国語表記と英語表記が混在する
駅名は中国語・英語が併記されていますが、放送や案内看板は中国語メインのことも多いです。
地図アプリを手元で開いておくと、現在地と目的地を見失いにくくなります。
ラッシュ時間帯の混雑
朝7〜9時台と夕方5〜7時台は非常に混雑します。
大きな荷物を持っての移動はラッシュを避けるのが無難です。
路線が多すぎて地下で迷いやすい
上海は路線数が多いため、特に人民広場駅などの大規模乗換駅では迷いやすいです。
案内看板の路線番号と色を頼りに、焦らず移動しましょう。
また、一部の路線では「仮想乗り換え」(一度改札を出て別の駅へ徒歩移動する乗り換え)が必要なケースもあります。地図アプリでルートを確認しておくと安心です。
上海地下鉄の運行時間
路線によって多少異なりますが、おおむね以下の時間帯で運行されています。
- 始発: 朝5:30~6:00頃
- 終発: 夜22:30~23:00頃
深夜の移動が必要な場合は、タクシーや配車サービスの利用を検討してください。
上海地下鉄を使いこなすコツ
地図アプリを必ず併用する
上海では地図アプリと地下鉄が非常に相性が良いです。
百度地図や高徳地図で目的地を検索すれば、最適なルートと乗換情報が自動で表示されます。
主要駅だけ先に覚える
全路線・全駅を覚える必要はありません。
浦東空港、人民広場、南京路、外灘、虹橋あたりを先に押さえておけば、大半の移動はカバーできます。
通信手段を事前に準備する
地図アプリやQR乗車を使うには、中国国内で通信できる環境が必要です。
eSIM、海外ローミング、現地SIMなどの準備はAndroidやiPhoneで海外ローミングを設定する方法を参考にしてください。
FAQ
上海地下鉄は旅行者でも使えますか?
十分使えます。むしろ市内移動の基本手段として最もおすすめです。英語表記もある程度あるので、中国語が分からなくても大きく困ることはありません。
浦東空港から市内への最速手段は?
リニアモーターカー(磁浮線)で龍陽路駅まで約8分、そこから2号線に乗り換えて市内中心部へ、というルートが最速です。
上海地下鉄は現金だけでも乗れますか?
券売機で1回券を買えば現金でも乗れます。ただし、高額紙幣が使えない券売機もあるので、小銭や少額紙幣を用意しておくのが安心です。
上海と深センでは交通カードは共通ですか?
共通ではありません。上海と深センはそれぞれ別の交通カードが必要です。
深セン方面の地下鉄情報は深セン地下鉄の路線図・料金・乗り方まとめを参照してください。
上海地下鉄は何時から何時までですか?
路線によりますが、おおむね朝5:30~6:00頃から夜22:30~23:00頃までです。終電は早めなので、夜の予定がある場合は時間に余裕を持って行動しましょう。
上海でGoogleマップは使えますか?
中国ではGoogleサービスがブロックされているため、Googleマップは基本的に使えません。代わりに百度地図や高徳地図、またはiPhoneユーザーならAppleマップが利用できます。詳しくは中国の地図アプリおすすめ比較を参考にしてください。
まとめ
上海地下鉄は、上海市内を移動するうえで最も実用的な交通手段です。
路線数は世界最大級で、空港、観光地、ビジネスエリア、鉄道駅まで幅広くカバーしています。運賃も安く、地図アプリと併用すれば中国語が読めなくても十分実用的です。
初めて使う人は、まず2号線(空港アクセス)と1号線(市内基幹)を覚え、地図アプリで目的地を検索しながら動くのがおすすめです。